2016年10月21日金曜日

今後生活の伴侶になりそうな作家の本を発見\(^o^)/

一昨日、借りていた本を返し、新しく借りるために近所と言っても2千歩歩いた先の図書館(市立図書館分室)に出かけた。小規模の図書室しかないので1万冊前後しかない本(?今度何冊あるか聞いてみる)のうち子供用でない本の背文字タイトルはほぼ頭に入っている。
 本棚をいつもの順序で巡回しながら、借りる本を探す。片岡義男・鹿島茂と選んで、もう帰ろうかと思ったが、通常通り3冊にしようともう一度戻って書棚を巡回。

 ポール・オースターの『トゥルー・ストーリーズ』(柴田元幸訳)に目が止まる。最初の2−3ページを斜め読みしてみた。随筆風で肩の力が抜けた文章。内容は事実風。ま、ポール・オースターなら定評があるし、今まで読んでいなかったが村上春樹先生も勧めていたことがあったし、試しに借りてみよう。『空腹の技法』という本もあったが、とりあえず『トゥルー・ストーリーズ』だけ、他の2冊と借りてきた。

 その晩、3冊のうち、片岡義男さんの『洋食屋から歩いて5分』を楽しく読み終えた。片岡さんの本はいつも気軽に読める。読んでいるときのスピード感が爽快。しかし、すぐ読み終えてしまうのが困るといえば困る。
 次は鹿島さんにしようかポール・オースターにしようか迷ったが『トゥルー・ストーリーズ』を読み始めた。特に選んだ理由はない。こちらに手が先に触れたに過ぎない。

 読み始めたらどんどん惹きつけられた。体験なのかフィクションなのか多分両方がうまく混じった話を彼はどんどん繰り出す。読んでいて飽きるというときがない。その夜と昨日の午後を使って、すっかり読んでしまった。

 (途中いろいろ中断はあった。ブログを書いたり、買い物に二度いったり(そのうち一度の帰りには妻の誕生日祝のちいさな花束を購入😄)した。その上オースターの監督映画「ルル・オン・ザ・ブリッジ」というのがインターネット上に転がっていたので、それも観てしまった。)

 この本自体は2時間ほどで読み終えたことになる。

 ある時感銘を受け、その後も折りに触れ読み返す作家をワタクシ的にA級という。読み返すたびに新しい感銘を受ける。(トーマス・マン、漱石、クラークなど)
 感銘を受け、ほぼ著作を揃えるのがB級。(村上春樹、辻邦生、ワインバーグなど)
 いいなと思うが、忘れており、本屋で再発見するのがC級。(無慮大数)
 ポール・オースターはB級になりそうな予感がする。まだ一冊しか読んでいないにも関わらず、である。

 このあと彼の本をいくつか読み、また来年あたりご報告します。どうなるか楽しみです。

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