2017年2月11日土曜日

原発事故を理解するには技術的知識が必要、マイルスは「クールの誕生」を出した

 事故調の最終報告書概要(H24.7.23)続き。以下抜書とコメント。

ーーーーーここから 
2.重要な論点の総括
(1)抜本的かつ実効性ある事故防止策の構築
専門家が技術的・原子力工学的な面で具体的抜本的に取り組むべきである。
  #あたりまえだが、最重要なことをさらりと書いてある。
(2)複合災害という視点の欠如
(3)求められるリスク認識の転換
学者の知見をもとにしたリスク認識では不充分だった。考えられない規模の災害も起こりうることを認識するべきこと。
(4)「被害者の視点からの欠陥分析」の重要性
(5)「想定外」問題と行政・東京電力の危機感の希薄さ
経済性を考えると現在の知見における「想定外」リスクは意図的に排除されてしまう。これを克服する知恵を絞った行政と経営が必要。
(6)政府の危機管理体制の問題点
(7)広報の問題点とリスクコミュニケーション
(8)国民の命に関わる安全文化の重要性
これを認識した活動を東京電力に求めたい!
(9)事故原因・被害の全容を解明する調査継続の必要性
ーーーーーここまで

(1)が核心だが、この調査委では他人事とした嫌いがある。これを本当に受け止めて誰か動いてるのか?

 そこで自分なりに、「技術的」に調べることにした。
福島原発の原子炉の構造をまず調べてみる。結果は明日。


 『マイルス・デイビス自叙伝』の読書も続く。
163ページから。
 ジャムセッション好きのバードのやり方も、玄人が集まればいいが、素人がまじるとうまく行かない。かつ毎回違うスタイルになる。マイルスは固定メンバーでバンド特有のサウンドを作ってみたくなった。
 このころコカインとタバコはやったが、マリファナやヘロインはやらなかった。バードもヘロインには手を出すなと諫めてくれた。

 1947年のエスクァイァ誌ではトランペットの新人賞、ダウンビート誌の批評家投票ではディズと同点で一位となった。すごい事だ。

 ニューヨーク52丁目は衰えて、47丁目(ブロードウェイ)にジャズの中心が移った。バド・パウエルは偉大なピアニストだが、気持の弱さからヘロインにおぼれ、病院での荒っぽい治療に耐えかねて精神を病んでしまった。バードはその治療に負けなかったが。

 1948年から1949年にかけての音楽活動の成果として「クールの誕生」というレコードを作った。ビバップのわかりにくさがなく、スイートで口ずさむこともできる音楽だった。成功した!(188ページ)

 今読んでいるのは、『自叙伝』第一巻だが、注文しておいた第二巻が届いた。これは単行本のほうだ。1990年、JICC出版局。




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