「ホーキング宇宙を語る」(林一訳 1989年 早川書房)が届いた。これもそうだったが、古本でプライム配送できるものがあり、ありがたい。通常は古本なら一週間は配送期間がかかる。すると多くの場合、読みたいという熱が醒めてしまっている。
電子書籍なら配送期間が不要だが、じっくり読みたいものはやはり紙の本だ(と昭和の臭いが濃いことを言っていてもしょうがないが)。
「ホーキング宇宙を語る」の冒頭で引っかかった。科学者が一般向けに地球と太陽系の関係を説明したら、会場の老人から、この世界は大きな亀の背中に載っているのだ、と反論される例え話が書いてある。科学者はバートランド・ラッセルかもしれないのだそうだ。ラッセルかな?と考え始めたからだ。
そして、G.M.ワインバーグ先生の「スーパーエンジニアへの道」のケン・オアという人の推薦序文に、ワインバーグ先生もこの話がおはこだったと書いてある。科学者でなく、天文学者がビッグバンの話をした時、に変わっている。ラッセルだとは書いてない。
亀の下も亀だとするこの話そのものには別に「出典」があるのだろう。これを調べるのも一興。古代インドの世界観だという俗説もある。そうではないという反論も。
亀が支える世界観の持ち主に、最新の科学の話を伝えるのは難しい。ワインバーグ先生の場合は、システム発注主やプロジェクトの古参メンバーが説得相手だろうから、もっと複雑なことになる。亀でなくてもいい。象でも。重力でも。いや、そもそも支えなくてもいい。などなど。
ところで、単純にホーキング博士が「ラッセルかも」と言っている意味はあるのか?これも知りたいので、ラッセルさんの自叙伝を捜してみた。
貧乏人の困ったときの味方、Internet Archiveにはちゃんとあった。読んでみたい(^^)
それより「ホーキング宇宙を語る」を読むほうが先ですね。
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なぜか惹かれる写真家Saul Leiterのドキュメンタリー映画、恵比寿の写真美術館に行って観ようと思った(1200円)のでFacebookにその旨書いたら、Amazonレンタルで500円で観ることができると友人が教えてくれた\(^o^)/
SNSと友情に感謝です。
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