2017年10月30日月曜日

「アルフレッド・コルトー」(伝記)を読むと波乱万丈(*^^*)

 昨日から読んでいる「アルフレッド・コルトー」(ガヴォティ)は面白い。その前に読んだリヒテルの聞き書き伝記は、作者のリヒテルに対する敬意があふれすぎて、一寸マジメすぎた。それに比べるとコルトーのこの伝記は歯に衣着せずに書いてある。ロシアとフランスの国民性の違いもありそう。コルトーがロマン主義の音楽を好んだことも原因か。

 音楽院を優秀な成績で卒業したコルトーは、音楽の道に突き進む。ピアニストに飽き足らず作曲や指揮への思いもあったようだ。

 ピアノメーカー、プレイエルの支配人の好意で当時話題になっていたワーグナーの音楽に触れることになる。1896年にバイロイト(音楽祭)に出向く。(67ページ)

 ワグナーの音楽に魅せられたコルトーはバイロイトで音楽祭の出し物に携わるだけでなく、パリに戻って、ワグナーの楽劇をみずから上演するという壮挙に出る。指揮もやってのける。しかし、この公演は結局赤字となる。(81ページ)

 借金に追われるコルトーはフランス国内にピアノ演奏旅行に出る。作曲も試みるがラロなどに酷評され、作曲の道は諦める。(82ページ)

 ワグナーへの熱狂も醒めて、ピアニストとして再出発をはかる…続きは次回。

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 リヒテルが「弟子」のボリソフに教えたとおりに、プルーストの「失われたときを求めて」を1ページずつ読むことにした。なかなか具合が良い。

 ヒマは掛かりそうだが、おかげさまで、ずっと宿題になっていたプルーストを楽しむことができそうだ\(^o^)/

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