2018年5月23日水曜日

「地球にちりばめられて」いるのはいいことだ

 「地球にちりばめられて」を読み続ける。近未来を描く寓話。話の糸口は各部分とも、コトバに関するコトである。



 社会保障が発達しているが故に移民の受け入れは制限したい欧州らしき国々、そこで生きる移民(母国日本らしき国はブルドーザで削られてすでに消滅している)にHIRUKO。米国らしき国はメキシコからの移民をシャットアウトしたので労働力不足となり、欧州から英語のできる移民を「拉致輸入」したがっている。それが怖いのでHIMIKOは英語を喋る時は極端に小声になる。米国の手先である警察に聞かれないように。

 これが舞台であり、その中で人々は母国語以外でのコミュニケーションを強いられる。この場合ブロークンというかとにかく通じるコトバが求められる。HIMIKOはスカンジナビア全域で通じる共通語を発明して教えている。

 外国語を教科書で勉強するのははやらず、音を聞き自分でそれを喋り体に染み付かせながら「新しい」言語を使うようになる。

 コトバオタクには最適の面白小説。まだ、半分にも行っていないが明日には読み終えて、次に予約している人に回したい。

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 読む傍ら、古いMacBookからサルベージした大量の写真をAmazonDriveにアップする作業を続ける。今日までで10ギガ以上になった。優先しているのは旅行時の写真。改めて見ると面白い。

 もとからアップしているものと合わせると30ギガ以上1万5千枚。



 こうしてアクセスしやすいところに集めていくと、昔のアナログなアルバムを何冊も見ているような気分にさせられる。画像内容をキーとして検索できるようにしたい。それが誰にでもできるようになればアナログなアルバムを超えた、デジタルアルバムの完成だろう。何年か掛かりそうだが(眠っているフィルムやプリントもデジタル化するつもりなので…)いい冥土の土産ができるかも。

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