今月は、書評記事校正を2件受け持つことになった。一件目が今朝Slackで到着。アルファベットが多くて、ややこしそう。後でやろう。
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「マロニエの花が言った」を読み進める。
既に大家になろうとしているフジタ。直接交渉はなかったように書かれているが、大杉栄もそのころ、つまり1923年のメーデーに参加しフランス語で演説をして、直後に逮捕されている。例によって獄中生活を楽しむがごとき文章を残している。日本の監獄に比べれば、確かに待遇は良かったのだろう。金さえあれば外のレストランから料理を取り寄せることが出来た。ワインを飲む練習もしたという。金が切れたら(当局に没収された)やはり臭い飯だった。彼はそののち三島丸で日本に強制送還され、関東大震災の混乱中に虐殺される。
フジタは政治には無関心を装い、ますます画業を発展させる。ピカソをも敬服させる。しかし、糟糠の妻フェルナンドを捨て、乳白色の絵のモデルとして知られるユキと結婚するに至る。無邪気を装いながらの計算高さが、無意識にせよある。
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夕方、図書館に行き、四冊返して三冊借りてきた。本当は後二冊届いていたが、全10冊の貸出制限オーバー。
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夜の9時のNHK-TVニュースで、過去を含めノーベル賞受賞者たちが、日本の科学技術分野の研究体制に付き、「儲かる」研究にしかカネを出さないのはケシカランと述べているのを放送してくれた。NHK見直した。
民放も含めてテレビ局では今回の組閣で、片山さつき氏が大臣の認証式に来ていく服を誂えるのに大いに苦労した話を伝えている。大臣になったらまずは政策に思いを馳せるのが当たり前だろうが、服装のことだけで頭がいっぱいであるとは…。ブラックユーモアと思うしかないのか。
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