2018年12月20日木曜日

「薔薇の名前」読み終わった

 正月のお酒が届いた。いつもの菊駒。年末年始に飲むのが楽しみだ(^o^)



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 「薔薇の名前」の下巻を一気読み。上巻は先週の木曜日から、一週間ちかく読みあぐねたが、後半は一瀉千里に読ませる。この作品の主人公(探偵役)はウィリアムという修道士なのだが、本当の主人公は迷宮としての文書館だろう。アレクサンドリア図書館を思わせる文書館だが、中世のキリスト教徒の偏狭な面が災いして、アレクサンドリア図書館の明るいオープンなイメージとは正反対の、閉鎖的な感じを受ける。

 アリストテレスの詩学の第2巻が存在して、そこには、当時禁忌とされた、喜劇が、笑いが重視されていたはずだという、ウィリアムだが、やっと文書館で見つけた稿本は、永遠に失われてしまう。どこかにまだ存在していないのだろうか。

 下巻の289ページ。

「一場の夢は一巻の書物なのだ、そして書物の多くは夢にほかならない」

という言葉が心に残る。

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 エーコの作品は図書館システムによると31冊。残りの29冊を読んでやろうという野望が湧いてきた。

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 今回も、わからないまたはつまらない部分は読み飛ばす、という方針が役に立った。

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 夕食に「大和芋のふわふわ焼き」を作った。ネギのぬたと同様、昨日朝の「あさイチ」レシピ。うまかった。年寄り向きだけど。

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