「自転車泥棒」をほぼ一週間かけて読み終えた。後記で著者が述べている。
『この小説は「なつかしい」という感傷のためではなく、自分が経験していない時代とやり直しのできぬ人生への敬意によって書かれた。』
なつかしい自転車は、物語のきっかけかつ狂言回しとして用いられていたのだ。
豊崎先生のおっしゃられたとおり、ゆっくり読むべき小説だった、そして私にはゆっくりしか読めない小説だった。
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同じ著者、訳者の「歩道橋の魔術師」(呉明益 天野健太郎訳 2015年 白水社)を読み始める。こちらのほうがより一層「なつかしい」小説かもしれない。
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久しぶりに校正の仕事を始める。なんだか落ち着く。
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