2019年8月10日土曜日

「何でも見てやろう」の完全版を手配し、その間『献灯使』を読む

「何でも見てやろう」(小田実)を、『日本教養全集14 (1974年 角川書店)で読んだ。すぐ読み終えたので、おかしいと思って調べたら、これは抄録版だった。また、図書館システムで調べ直し、講談社文庫版を予約した。本当はオリジナルの単行本で読みたいが、私の図書館にはない。

電子版の全集が出ている。高いけど!

その抄録版でも、文章の活気と面白さは伝わってくる。ここに編集者坂本一亀は目をつけたのだろう。途中で、留学中に漢字を書いて周囲に尊敬されるという場面が出てくる。小田実はいつも坂本一亀に悪筆を叱られていたのだが、皮肉なものだと言っている。

冒頭で、小田実はトーマス・ウルフを愛読したと書いている。私は読んだことがない。少し興味深い作家なので、本を捜した。ほとんど図書館にはない。古すぎる。かろうじて相模大野図書館に処女作の文庫本があった。来週借りに行こう。英語版は、オンラインで読める。たとえば、ここ。カナダらしい。なにしろ、ものすごく長いので英語版を読み切ることは100%ないだろう。眺めるだけにしよう。
トーマス・ウルフの編集者もちょっと有名らしい。要調査。


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『献灯使』(多和田葉子 2014年 講談社)を読み始める。表題作の半分まで。ペシミスティックでファンタジックなSFとも言える。文章の端々に思考の力がみなぎっているのがスゴイ。

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今日の昼食は昨日に続いて、ひやむぎ。しょうゆのつけ汁には飽きたので、きゅうりをおろして、鰹節や、小ねぎなどまぜ、薄口醤油を少しだけたらしたものに、麺をつけて食べたら、なかなか行ける。

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夕方の淡い夕焼け。駅前にて。秋の気配。



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