2019年8月8日木曜日
『ハロー・ワールド』(藤井太洋)を読了\(^o^)/
『ハロー・ワールド』(藤井太洋 2018年 講談社)を一日で読み終えた。このような最近の作品を読むのは珍しい。先日、『三体』の出版記念イベントで、大森さんと話をする颯爽とした藤井さんを見て、これは、作品も面白かろうと考えた。そして、読んでみたら、期待通りだった。主人公は仕事の連絡にSlackを多用する。
以下、かなりのネタバレだが、結末はあかしてないのでご容赦。自分用メモ。
「ハロー・ワールド」。広告ブロッカーアプリを開発する主人公、文椎泰洋(ふずいやすひろと読む、もちろん著者の分身だろう)の、ネット社会での冒険譚。
「行き先は特異点」。新型ドローンをサービスする文椎泰洋が米国でGPSトラブルに遭遇する。
「五色革命」。同じくドローン技術者の文椎泰洋がバンコクで革命騒ぎに巻き込まれる。
「巨象の肩に乗って」。文椎泰洋は友人の助けも借りて「マストドン」を改良し。絶対に検閲を受けない「オクスペッカー」を開発。爆発的にユーザーが増えるが、警視庁がこれを嗅ぎつけたので、日本を脱出する。
「めぐみの雨が降る」。オクスペッカーで有名になったが、中国の干渉を受ける。それにめげず、新しい仮想通貨システムとベーシックインカム制度を考案。
藤井太洋さんはソフトウェア会社に勤めておられたようで、かなりというか私の千倍くらい、ITに詳しい。この本を読んだおかげで仮想通貨システムがなんとなくわかった気になった。ITに縁のない人が、これらの作品を読んだらどう思うのか、興味がある。
道具立てにどうしても興味がわくが、権力に屈しない主人公の姿勢が、著者の書きたかったところだろう。
とにかく、楽しかったので、別の著書も予約してしまった。
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昨日の夕刊を朝、某所で、読んで、UDフォントというものの存在を知った。モリサワの無償版をインストールしてみた。なるほど、読みやすい気がする。しばらく、原稿書きとブラウザのフォントとして使ってみることにした。
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ALL REVIEWS友の会の文字起こし作業は、一応担当分の最後まで済んだ。今日と明日見直して、明後日提出する。予定通りだ。
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夕方の空が面白いことになっていた。
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