2019年12月13日金曜日

忙しくなってきたが、『ケストラー自伝・目に見えぬ文字』の読書時間は確保したい。



『ケストラー自伝・目に見えぬ文字』(甲斐弦 訳 1993.1 彩流社)を読み始める。まず巻末の「著作・邦訳書一覧」と訳者による「解説とあとがき」から読む。

607頁。自伝的作品は『つまづいた神』以外に、5冊ある。
そのうち、『死との対話』と『スペインの遺書』はほぼ同内容。スペイン内戦での獄中記。
『人間の屑』はビシー政権下で収容所に入ったときの記録。
『大空を飛ぶ矢』は幼年時代から、大学、パレスチナ、ジャーナリストの経験など、本格的自伝の前半。
『目に見えぬ文字』は、その続編で共産党入党から、ソ連旅行、スペイン内戦での活動、第二次世界大戦を経てイギリスに落ち着くまでを書いている。
私の目的、『パリ左岸』の参考書としては、ちょうどよい。それに、邦訳された自伝は1993年時点では、これしかないようだ。

610頁。「作家の野心は、同時代百人の読者よりは、十年間に十人の読者を、いや、百年間に一人の読者を獲得することに向けられるべきである」(遺稿『広場のエトランゼ』)と、ケストラーの鼻息は荒い。

611頁。翻訳中にソ連が崩壊した。ソ連の共産主義体制には痛烈な批判を加えたケストラーだが、体制の要の真の「愛国者たち」には敬愛の念をもっていた。

なるほど、と思って読んでいたら読書タイムが終わったので、続きは今後にまわす。年末中には読み終わらずに年始までかかることだろう。

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週刊ALL REVIEWSの新年号として、過去半年間1号から26号までの巻頭言をまとめたものを、note記事にする作業を始めた。noteで本格的な記事を書くのは初めてなので、読みやすく編集するのがなかなかうまく行かない。明日、半日やったら、noteのエキスパートに意見を聞くことにする。

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年賀状の印刷を頼んだ。昨年からは50枚に減らしている。

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16日のあざみ野での忘年会向けに、「行く年くる年」を書かねばならないのを思い出した。「今年の3冊」は出来ているので、「今年の活動」と「来年の課題」を書かなくてはならない。

15日のALL REVIEWS忘年会向けのプレゼント本の包装もしなくては。

忙しい。

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しかし、また本を4冊借りてきた。



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