2020年4月15日水曜日

「隠者の文学」をキーワードとして記憶をたどってみた



たまたまなのだが、『辻邦生のために』(辻佐保子 中公文庫)をめくってみたら、25頁に

八四年に、コレージュ・ド・フランスで「隠者の文学」について講演をする…

とあった。これを五年ほど前に読んでいたので、昨年秋に古本屋さんの店頭で『陰者の文学』(石田義貞)を買ってしまったのだろう。おもしろい潜在意識(実はかすかな古い記憶)の導き。

そこで、記憶を補助するために書いてある自分のブログを検索してみるとこんな記事があった。
https://hfukuchi.blogspot.com/2017/11/blog-post_9.html

これらをきっかけに、今朝見つけた論文(クリックするとpdfがダウンロードされますのでご注意)
『辻邦生とパリ――1984 年~ 85 年パリ第三大学における日本文学論講義史料を中心に』によると、


…パリ 講義と講演 草稿 一九八四-八五年Ⓢ」と妻佐保子の筆跡でペン書きされている。表紙には、縦書きで「1 隠者の文学// 2 Le romancier face à ses personnages / 3 日本の美の根底にあるもの/ 4 日本の批評の現状 (1984-85)Ⓢ 」と佐保子の筆跡で書かれており、…

辻邦生の講義甩タイプ原稿の冒頭は
Je vais vous donner un cycle de sept conférences portant le titre “ De la vérité de la littérature de la vie cachée - la parole à l’épreuve de la solitude : Saïgyô et Bashô. ”

とあるので、私としても西行と芭蕉の関連は勉強しなくてはならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿