『読書の技法 Kindle版』をkindleunlimitedで読む。残された時間が少ないからこそ、たくさん本を読むべきだという意見に共感した。先人が貴重な長い時間をかけて得た知識を、その本を読むだけの時間で手に入れられるのだという。そのかわり、読む本は精選しないといけない。そして、熟読すべき本は必ず買って、本に線を引いたり、メモを取ったりしながら読むべきだとも。基礎知識のある分野の本は、飛ばし読みができる。そして、読む価値がない本は、思い切って途中でも捨てる。これらの「技法」は参考になるし、自分なりに今までやっていたことが間違っていないという確認にもなった。
佐藤優さんは自宅・仕事場・別荘に六万冊の蔵書スペースがあるそうだ。写真も掲載されている。羨ましい。
そして、自宅でも、仕事場でも仕事中は書斎で寝泊まりしながら連続して何日も読み・書きするそうだ。『福翁自伝』の適塾での生活ぶりを彷彿とさせる。若ければこそ、出来ることだが、その集中ぶりには学ぶところがある。
外務省時代に、新人研修でロシア語を教えたとき、大学で下手に第二外国語として履修して変な癖がついた新人のほうが、まっさらな何も知らない新人より教えにくいと書いてあり、苦笑した。癖を取るために時間がかかるそうだ。
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他には、文字起こしを40分ほど。そしてこれらの間、口直しに『言葉と歩く日記』(岩波新書)を何度も拾い読みする。どこを読んでも楽しい。
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今日は71歳の誕生日。真善美を追求する隠遁者への道をこれからも歩いていきたい。
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