2020年5月2日土曜日

コレラにより『ヴェネツィアに死す』(光文社古典新訳文庫)を読んだ




メールで、勧誘が来た。Kindle Unlimited、キャンペーンで2ヶ月299円。この時期なのでまた加入した。
早速購読したのは、トーマス・マンの『ヴェネツィアに死す』光文社の新訳古典文庫。


ミュンヘンにて。

ハイライト(ピンク)-位置No.27
五月の初めだった。寒く湿っぽい数週間の後、急に真夏のような日が訪れた。英国式庭園はうっすらと芽吹いたばかりであったが、八月のように蒸し暑く、町の近郊は馬車と散歩の人たちで賑わっていた。

ヴェネツィアへ。

ハイライト(ピンク)-位置No.345
保健所の小舟を待たなければならなかった。小舟が現れるまで一時間かかった。ヴェネツィアに着いたのに、まだ着いていない。急ぐ必要はなかったが、気分的にいらいらさせられた。

そして、逃げ送れての、半分自ら望んだとも言える、死。

ハイライト(ピンク)-位置No.1477
数日後、グスタフ・フォン・アッシェンバッハは、体調が悪かったので、いつもよりも遅い朝の時間にホテルを出た。彼は、肉体的なものなのか、半分くらいそうでない要素もあるのかはっきりしない、ある種の目眩と戦わなければならなかった。それには激しくつのってくる不安がつきまとった。逃げ道も展望もないという感情、それは外の世界に関係があるのか、彼自身の生き方に関したことなのか、はっきりしなかった。

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夕方、磯田道史さんがゲストの月間ALL REVIEWSのYouTubeを視聴。

面白かった。

終了後、ALL REVIEWS友の会有志で、Zoom飲み会。4名参加。

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