2020年5月30日土曜日

『ガーンジー島の読書会』の周辺を調べると面白いのでこの本自体の仮想読書会をやってみている

『ガーンジー島の読書会』(イースト・プレス)の下巻が手に入るまで、主たる著者のメアリー・アン・シェイファーのことや本の背景を勉強することにした。

The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society: A Novel (English Edition) Kindle版


昨夜購入したKindle本のあとがきを著者の一人アニー・バロウズ、メアリー・アンの姪、が書いている。そこに書いてあるエピソード、この本を書く前にメアリー・アンは北極探検のスコットの妻に興味を持ってその伝記を書こうと試みた。1980年にイギリスに行きスコットの妻の残した資料の箱をやっと借り出し、期待しながら中の書類を調べたら、洗濯屋の伝票や八百屋の買い物メモみたいなものばかり、まともな文章はなにもないということで落胆し、伝記は諦めた。気分を変えるため、なぜかガーンジー島に飛んだが、あいにく濃霧でまったく何も見えずのままで、引き返した。空港にしか居場所がなく、空港の売店でガーンジー島の本を何冊もを購入したのが、この島に興味を持つきっかけとなった。
この話は、アニー・バロウズがYouTubeでも語っている。
このビデオ。
https://youtu.be/5Wk7FvwFAQE?t=332

ちなみに、メアリー・アンもアニーもその家族ぐるみでストーリー・テリング好きで、その一端がこのビデオであり、『ガーンジー島の読書会』という本そのものに表れている。

あとがきをもっと読むと、『読書会』で、登場人物が取り上げる本はメアリー・アンが好きで読んだ本そのものらしい。そこで、取り上げられた本のリストを作って、それを調べるのがよさそうだ。これからの楽しい宿題。

まずは、登場人物ドージーが読んだまたは読もうとした、チャールズ・ラムの『エリア随筆』、『書簡集』など。参考書としてはE. V. ルーカスの『伝記』など。これらは、Internet Archiveで探せるので、読むことができる。ドージーが読んだと想定したのはどの版かと推測するのも楽しみだ(ろう)。



ガーンジー島は目立たないので、なにか天啓または偶然に近いことがないと訪れようとは、大抵の人は思わない。
神谷美恵子も偶然訪れた、メアリー・アンより半世紀前に。
そのときには独軍占領という悲劇は考えられなかった。



『エリア随筆』には豚を食べる話が出てくるが、それと読書会の名称と貴重な豚をたべる件との、関連はあるのかしら。ヒントは14頁。

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