2020年6月17日水曜日
『パトリックと本を読む』(白水社)は迫力あるぞ!
『パトリックと本を読む』(ミシェル・クオ 神田由布子訳 2020年 白水社)を読み始める。似たような傾向の本数冊を借りてきた。極限状態での読書(会)。とりあえずこれからと取り上げたが、たちまち引き込まれ、あっという間に400頁のうちの100頁を超えた。
先日読んだ『ガーンジー島の読書会』。読みながら、このテーマは本になるなと感じ、ALL REVIEWSで「読書会」というキーワードで検索し、何冊か読みたい本を捜して読みつつ、刑務所など極限状態で人間がなぜ読書をするのか探ってみている。
この本の書評はこれだ。
https://allreviews.jp/review/4490
この本は、著者ミシェル・クオの実体験をもとに迫力をもって書かれている。著者は台湾からの移民の夫婦の娘で、高等教育(ハーバード大)をうけて、弁護士への道を歩もうとする直前に、南部の黒人の貧困や差別に苦しむ子どもたちのいる学校で英語を教える。彼女自身は米国生まれで完全な英語の使い手。2年間の勤務のうち、最初の一年はうまく生徒に溶け込めないが、一人の生徒と深くかかわるうちに、クラスの生徒共々、詩を書かせ読書に眼を開かせる。
親の説得で、ふたたびロースクールへの道を歩み始める。ここが第二部のはじまり。2月に、さんざん(*)ビデオシリーズで観た、『グッド・ワイフ』のサイドストーリーのようなシチュエーションになろうとしている。
(*)120時間、ほぼ、ぶっとおしで観たら、眼が壊れて重症のものもらいになって、通院した。そして、液晶テレビのLEDバックライトも壊れて切れてしまった。
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