2020年9月4日金曜日

「歴史に残る名書評……」凄い!

鹿島さんがとりあげた荷風の「書評」が、究極の姿の一つ。凄すぎるのでお手本には難しいが、目標にするため掲げたい。

「歴史に残る名書評、名時評 その1 永井荷風×谷崎潤一郎」

https://allreviews.jp/column/292



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豊島区が作っている動画、「ワンシートリーディング」を見つけた。面白い。




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『荷風と東京『斷腸亭日乗』私註』(川本三郎)の続きを読む。

158頁。
荷風が亡くなっったとき、机上には『澁江抽斎』が開かれていた。

160頁。
晩年は、近所の大黒屋で、毎日(昼)カツ丼を食べていた。昭和34年3月。荷風の質素な食生活には、谷崎の豪華な食生活との、対比の妙を感じる。

163頁。
大正8年元日、昭和2年元日、昭和7年3月の日記を見るとショコラとクロワッサン、またはショコラのみの朝食。少し悲しい。

164頁。
50歳ごろからは和食が主。好みがさっぱりしたものに変わった。老いと体調のせいだろう。

170頁。
有名な野菜混ぜご飯を作って食べている。外食は決まった店で。金兵衛・アリゾナ(浅草)。しかもいつも同じものを。

174頁から。
二世市川左團次との交友。共に帰朝者どうし。

184頁。
左團次のソビエト公演旅行を見送る。警戒厳しい。

188頁。
荷風は梨園の人でもあった。若い頃修行。福地櫻痴の門下生。『書かでもの記』。国家権力(明治政府)への反発から江戸趣味へ。

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