2021年2月22日月曜日

プロの本作りの凄さが少しだけわかった😅


『この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ』の中の、「論語」の回、出口治明さんと鹿島茂さんの対談の、最初の部分の文字起こしを担当した。そのときの原稿と、実際に書籍化されたものとを比較してみた。

(1)対談特有の挨拶部分とか、出口さんの紹介を鹿島さんがしている部分、予備知識を聞き手に与える前置きの話の部分などは、バッサリと省略されている。

(2)話の順序が変えられているところがある。

(3)当日言わなかったが、追加された部分もある。

相当に手が入れられている。これらは、鹿島茂さんと、たぶん出口治明さんと、そしてプロの校正者と編集者が行なったのだろう。

聴衆を前にしたお話と、読んだときによく分かるようにした文章とは、考えてみれば違うのは当然だろう。にも関わらず、一連の文章の固まりは、あまり変更がない。これは、話す方の能力の高さによる。お二人共、人前で話すのに慣れておられるので、文章はそのままで破綻なく成立している。独演の講演なら、原稿の助けがいくらかは期待できるが、対談の場合は即興の要素が出てくるので、難しいだろう。

もっと分析する価値もありそうだし、漱石の講義録などと比べても見たいが、とりあえずの印象は以上。文章を書くことに関して、大変良い経験をさせていただいたと思っている。ALL REVIEWSに関わっていて良かったことの一つに追加しておきたい。

ブログにした後、読み直していたら、もう一つ気付いた。一から原稿を「書く」のと、話してから音声を文字化するのと、どちらも試してみた方が良さそうだ。

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マンション外壁のシーリング補修工事が今日の午前中で無事終了。工事会社の監督さんと一時間くらいだが、いろいろ話せて良かった。そして一年間意外に忙しく神経も使った理事長業務も管理組合総会司会を残してはいるが、ほぼ終了した。さすがにホッとした。今夜はぐっすり眠れそうだ。

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