エミリー・レヴェックさんが、本の最後で紹介している、マルチメッセンジャー天文学に関するWikipediaの概要説明。
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一見赤色巨星なのだが、スペクトルを調べるとLi, Rb, Mo, と Caが多い。ただし、中性子星が赤色巨星に隠れていることの確証は、重い中性子星が回転していることによる重力波が生じていることをも同時に調べないといけない。マルチメッセンジャー天文学が必要なのはこれらが理由であるという論文がこれ。
Prospects for Multimessenger Observations of Thorne-Zytkow Objects
https://arxiv.org/pdf/2103.03887v1.pdf
https://web.archive.org/web/20210310032626/https://arxiv.org/pdf/2103.03887v1.pdf
この二つは同じ論文。
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なるほどなのだ。これらを勉強しているうちに、恒星の構造を本格的に議論し始めたイギリスの御大、エディントンのことが気になり始めた。
手持ちの資料では、Cecilia Payne-Gaposchkinの「An autobiography and other recollections」の117頁で、トリニティ・カレッジのEddington教授の相対論講義を聴いて感動するところが印象深い。Cecilia Payne-Gaposchkinはこのあと、やはり、恒星の内部構造理論を米国ハーバード大に行って研究しはじめる。そのころ、理論でなく観測のみで変光星の研究をしたリービットさんは亡くなった(T_T)
この本はInternet Archiveでも読める。
https://archive.org/details/ceciliapaynegapo00payn |
エディントンの伝記はKindle Unlimitedに加入していれば0円で読めるが。いまは加入してないので、こちらで斜めに読む。(しっかり読みたいが時間が……)
https://archive.org/details/lifeofarthurstan0000doug/page/n7/mode/2up |
アインシュタインンも一目置くようなすごい学者だが、晩年の神がかった言動で評判が悪くなった。ブラックホールなどないと、チャンドラセカールをいじめたし。でも悪い人ではなさそうだということを裏付けられるといいのだが。
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