2021年11月20日土曜日

吉田健一『埋れ木』は50年くらいかかって読んで味わいがわかるようになった

NAXOSで『アロイス・ホーフシュトラッサー - アンソロジー(ライヴ録音集)』を聴きつづける。ハイドンの天地創造の続き。休日向きか。孫のお世話という「勤務」がないので楽ちん。転んだヒトも元気になってきた。具合が悪いと怒りっぽくなるので困るけど。

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昨夜やっとARのCMのタスクを登録した。運営スタッフなのだが「働く」感覚を排除して、ともかく「楽しむ」態度でシゴトを進めたい。これは意外にムツカシイことでもある。年寄りにならないとできない、高度な隠居仕事なのだ。

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昨夜AmazonPrimeVideoで見つけた星空と雲のタイムラプス映画『Flow of Time』、これを観ていると時間の経過が感じられ、必然的に眠くなる。「時間」を考察する材料になるし、入眠誘発剤として優秀だ。時間と眠りは切り離せない。眠りのないところに充実した時間は存在しない。

「Flow of Timeは、空のタイムラプス画像を特徴とする美しい1時間のワイルドウィンドウです。

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@amazonより 」

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やっとベートーヴェンの「合唱」がはじまった。12時。『文舵』」をまじめに読み始める。ひたむきで才能もある書き手に「航海技術」を身に着けさせるためのワークショップ5日間が手始め、これを個人向けに自学自習セットにした。ワークショップもやってみたいが、また後にして、ひとまず仲間と助け合って(どちらかというと私が助けられて)、勉強会をはじめたい。

しばらく聴いてなんとか最後のブルックナーで終了。全部聴くのに4日ぐらいかかったことになる。

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『埋れ木』の56頁の文章論めいたところを読み返す。昨日ピンとこなかったところだが、今日は少しながらわかるようになった。繰り返し読むうちに薄紙を剥ぐように、吉田健一がなにを言いたいのかがわかるようになる。なったつもりかも知れない。ともかくこうして少しずつしか読み進められないのが彼の本の特徴だろう。時間をかけて読むべき本だし、読むこと自体が「時間」を意識させる。その後、10数頁読み進めた。もっと読めそうだったが、あえて読むのをやめた。これも一つのやりかただ。

今朝の新聞の「天声人語」にラスキンの〈すべての本はつかの間の本と生涯の本の2種類に分けられる〉という言葉が紹介されていた。吉田健一の本は私にとって〈生涯の本〉なのだろう。〈生涯の本〉は決して捨てずに書棚に保管すべきだ。これも「天声人語」に書いてあったが物理的な実体も含めての本が問題なので、買い替えもしてはならない。新版が出たら追加購入が筋だ。

これは「新版」(持ってないが)


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