昨日、図書館で借りた『おじいちゃんの小さかったとき』(塩野米松 文 松岡達英 絵 福音館書店 刊)は私とほぼ同年代の「おじいちゃん」(と書くのは業腹だけれど)が、子供時代を思い出して作った本らしい。
なつかしい事柄が次々と描かれている。例えば……
空き地、ビー玉、メンコ、囲みくぎさし(と言っていたかどうか定かでないが本の絵をみるとまさにやっていた遊び)、肥後守、ゴムの短靴、うまとび、磁石付きの水筒、とったイナゴを入れる手ぬぐい製の袋、くず湯、やっこ凧模型飛行機(レッドピニオン)、輪ゴム鉄砲、薪運び、糸巻き戦車、幻灯機、竹スキーなどなど。
昭和30年代の私の周囲の遊びはたしかにこんな感じだった。孫が大きくなったらみせてやろうと思ったが、説明しきれないような気もする。でも、ぜひやってみたい。
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同じく借りてきたステープルドンの『スターメイカー』(浜口稔訳 ちくま文庫)を、孫の世話の行き帰りの電車で読む。難解とされているようだが、天文学を趣味としている人にはそうでもない。特に困難をきたさずに、50ページまで読んだ。時空を超えてある人物の意識が伸び縮みする。こう書くことは今やそう不思議ではない。でも。これを80年くらい前に書いたということが、信じられない。
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ジェラルディン・ブルックス『古書の来歴』(森嶋マリ訳 ランダムハウス講談社)。おもしろくかつ読みやすそうだ。
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これらと、『編集者 漱石』を多数並行よみ。大丈夫か。大丈夫だろう。
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