このブログは「読書日記」なので、あまり私事には触れたくはないです。しかしやはり一歳半の孫と遊ぶ楽しさについて書かずにはいられなくなります。毎週土曜日は母親勤務中の孫の世話に往く、または孫がやってくるのがここ1年恒例となっています。彼は、保育園でなんらかの病気を貰ってくることを繰り返していましたが、1年通っているうちに、丈夫になったのか、このごろは熱も出さずに、元気いっぱいです。今日は掃除のお手伝いもやってのけました。大人がやることを見ていて、大抵のことは一回で覚えるらしいです。
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孫のところに行く場合は、電車に30分ほど乗ります。この時間は貴重な読書時間となります。今日は、『ゼロヴィル』の後半を読みました。古い洋画ファンならこの本を読むと、「ノスタルジックに抱腹絶倒」するでしょう。無数の映画が縦横に引用されており、訳者の柴田元幸さんも頑張って注釈を書いていますが、すべては解説しきれていないようです。私はもちろん素人洋画ファンなので、限られた映画しか思い浮かびませんが、ここはなにかのパロディーだろうというところはわかります。映画の題名や、俳優の名前などあまり知らないが、エリザベス・テイラーとモンゴメリー・クリフトが出たのは『陽のあたる場所』ということは知っていました。シェリー・ウィンタースも出ており、後に『ポセイドン・アドベンチャー』で英雄的な役をやったのも覚えていますが、これはこの本の内容には関わりがないでしょう。しかし、どちらの映画でも「水難事故」に関わる役ということで誰かがどこかでほくそ笑んでいるような気もします。
著者のスティーヴ・エリクソンの書きっぷり(翻訳しか読んでいないのに生意気な言い草ですが)に魅せられて、新たに同著者の「自伝的小説」と言われるらしい『アムジニアスコープ』も借りてきました。
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買えばいいのですが、昨日から今日にかけて、鹿島茂さんの『稀書探訪』と、斎藤茂吉の全集の一冊(日記)を買ったばかりなので、小遣いが尽きています。しかたありません。
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