『ニジンスキーは銀橋で踊らない』(かげはら史帆 さんのサイン本)
『弱さの思想』
『思考の取引 』
後ろの2冊は、いつか読書する日 さんから選書していただいたもの。
「引き出す会」を開始しました。ALL REVIEWS友の会の「執筆研究部」内の勉強会です。テキストは『感情を引き出す小説の技巧 読者と登場人物を結びつける執筆術』(*)です。
(*)(フィルムアート社)、ドナルド・マース (著), 佐藤弥生 (翻訳), 茂木靖枝 (翻訳)
昨年は『文体の舵をとれ』をやったのですが、練習問題は今回のもののほうがずっと高度です。実際に小説を書いている人向けらしいです。私のような「読むだけ」の人には無理なのですが、持ち前のずうずうしさで参加しています。1回めの演習の題材に『トニオ・クレーゲル』を使うという暴挙をあえて行いました。いろいろ「書き直し(!)」をしてみた結果、やはりトーマス・マンは偉大だと納得しました。今回トーマス・マンの偉大さの理由が少しだけ分かり、喜んでいます。
ドナルド・マースはエライ編集者なのです。そして、最近読んだ『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』を思わせて感慨深いです。
『感情を引き出す小説の技巧 読者と登場人物を結びつける執筆術』は、編集者がいかにして小説家に「書き直し」をさせるかを具体的に語っているので読むだけでもとてもおもしろい。
最近読んだ本
野崎まど『タイタン』(講談社)
AIが意識を持つというテーマには興味があったので読みました。今年のALL REVIEWS友の会執筆研究部の勉強会の例題回答作成の参考にします。
筒井康隆『モナドの領域』(新潮社)
痛快!次はやっと『虚航船団』を読みます。
(以下は、国会図書館デジタルコレクションで流し読み)
日本放送協会『新ラジオ技術教科書 基礎編 増補改定版』(日本放送出版協会)
1960年出版、この当時のラジオは内部構造がわかりやすかったです。今は素人にとっては中身がブラックボックス化していて、知ろうという気がおきないのが困ります。
『滴る雫 : 寿岳文章随筆集』(河原書店)
高遠弘美先生のご示唆のおかげで読みました。
筒井康隆『聖痕』(新潮文庫)を2日間で読み終えました。久しぶりに夢中になれる本でした。
筒井康隆さんの本は、初期のSFしか読んでいなかったのですが、昨年末に『美藝公』を読んで、印象が変わりました。なるべく最近のものを手に入れてもっと読んでみたいです。
手元にはしばらく(10年以上)積んでおいた『虚航船団』もあるのですが、これも読みます。
2日間で読み終えました。実は図書館で借りてきています。(スミマセン。)
写真のページがあり、注も豊富、年譜もしっかりして、著書目録も人名索引も付いている。模範的な自伝本です。『宣告』以降の大作も読んでみようか、でも、エッセンスはこの本で十分かしら、いや文学作品で重要なのはニュアンス……などと楽しく悩むことができる本です。
ところで、この素晴らしい装幀は菊地信義によるものです。
「あとがき 晩年の辰雄」で 堀多恵子が以下のようなことを書いています。
病気に触るといけないので、寝室から本棚を外に出してしまったら、好きな本が眺められず、堀辰雄が寂しそうにしていた。
涙なしには読めません。
堀辰雄 著 ほか『妻への手紙』,新潮社,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1669238 (参照 2023-01-27)
なお、書簡もこの「晩年の辰雄」も筑摩書房の『堀辰雄全集』および『別巻』に収録されています。しかし、一冊に「妻への手紙」と堀多恵子の回想がまとまっているところに、この本の良さがあると思います。
本日読んだ本。(大和市立図書館で借り出した本。)
加賀乙彦『頭医者留学記』(毎日新聞社)
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000001602296-00
『頭医者 留学記』を借りて読んだら、懐かしくなって学生時代に読んだ加賀乙彦の本を発掘してきました。『フランドルの冬』は読み返してみます。
— 福地博文(hiro)@PASSAGE一棚店主 ( BOOKS HIRO ) (@hfukuchi) January 26, 2023
まとめてPASSAGEに出すのも検討します。#PASSAGE #BOOKS_HIRO pic.twitter.com/tnTfkfxgn5