2016年11月14日月曜日

有限なわれわれにできること

 宮崎駿さんを取り上げた番組 NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」を昨日みました。
 手書きにこだわっていた宮崎さんが、CGを製作に取り入れることを検討し始めた。彼は完全に引退したいと思っていたが、3年(80歳になる前にか、忙しい!)かけて長編アニメをもう一度作りたい、それにはCGの助けが必要であるらしい。
 彼の乗用車は相変わらず2CV(^^)

 旅行時に撮ったデジタル写真から、パリの風景を絵にしてみたことがあります。絵の素人なので、デッサンがまったくできない。その補助になると思いましたし、たしかに歪んだ絵にはなりません。しかし街角の風景のうち、商店のウインドウの様子など、細かいところはまったくかけません。写真はいくら拡大しても実物とは違います。自分の目で見て、覚えていることしかかけません。そして覚えていることは絶望的に少ない。したがって、しょぼい絵しかかけません。

赤木こうじろう先生は街角風景一枚を描くのに30日間は同じ場所に通うとおっしゃていました。そんな絵を何百枚も描いておられるので、脱帽です。

 しかし、一人の人間に与えられた時間は有限です。芸術家に限らず、この問題を克服するのは、人すべての課題です。

 今朝、立花さんのビデオをYoutubeでみました。猫ビルのなかに膨大な数の書籍があり、その書籍たちの究極のインデックス・ネットワークが立花さんの頭のなかにある。これは立花さんという生命体が失われたとき消え失せるのか。なんとかこれを、後世に受け継ぐ技術はないのか。松岡正剛さんは試みをやっておられる。師弟カンケイで。

 宮﨑駿さんや立花さんの頭の中の知恵を、何らかのカタチで、保存し進化させるハードウェアとソフトウェアをつくるのが、IT屋のひとつの目標かと思います。

 こういうのはやはりSFで数多く予言されているので、将来きっと実現するでしょう。その一端を早いとこ味わいたいものです。

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