2017年5月6日土曜日

月に暈がかかって美しい、これを書で表現できるか

 夕食には、玉ねぎとトマトと鶏肉(とカレー粉と塩)のシンプルカレーを作った。

  調理中にベランダに呼ばれた。月に暈(かさ)がかかって綺麗だとのこと。たしかに素晴らしいので、iPhoneで撮ってみた。



 こうしてみると、見えていたかすかな虹のような色合いは写らなかった。しかし、暈のあることはわかる。

 最近凝っている空海さんの書に「月」の字がある。先日真似して書いてみた。空海さんのもとの書は月の光がかそけく水面に差す様子とその時の気持ちまで表現できている。

 文字のあり方として、ドライに意味のみを伝えるやり方がある。現代ではほとんど、この使い方しかしていないと誤解していた。しかし、このごろ注意してみると、手書きはもちろん多くの書体があり、それで「言外」のことがらを伝えようとする人が、実は多いと考えるようになってきた。

 駅弁の包装紙にせよ、電車の駅で目にするポスターにせよ、そこでは写真や絵とともに文字の書き様で、何かを伝えようとする意志が感じられる。このような意志が込められていない書き物は弱々しい印象しか与えない。

 手始めに、ふだんなにげなく手で書く文字にもなんらかの「思い」を伝える書き方ができるようになりたい。

 そう思って、またAmazonで中古本を入手した。



 これを参考に、少し書を練習してみます。

 カレーはまずまずの出来だったが、このような日常の料理にも、なにかの思いを込めることができる達人になりたいものだ。

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