2017年7月5日水曜日

Mary Travers(of PPM)の自伝発見

 気晴らしに60年台フォークを聴いた。なんといってもPPM(Peter, Paul and Mary)。CDだけでなくLPもたくさん持っている。でもつい、便利なApple Musicで聴いてしまう。



 検索しながら聴いていたら、Mary単独のアルバムが2枚みつかった。1970年頃に独立して活動していたときの録音か?

 他にもあるだろうと、検索していたら、Amazonで彼女の著書がみつかった。これは珍品と喜んだが、Kindle Unlimitedで読み放題対象になっている。

 さっそくダウンロードし、2章まで読んだ。ピーターの序文によると、1章が素晴らしいのだとか。2章までの目次は以下の通り。

Chapter 1 Lila and the Mink Coat
Chapter 2 Backstage
(Mary Travers:  A Woman's Words . Kindle版)

 Lilaというのは、家庭的にめぐまれなかったMaryを親身になって育ててくれた混血の家政婦さん。彼女への愛情あふれる書きぶりは、なるほどいい。

 学校では成績が悪かった。特に数学、掛け算が5の段しか暗記できずあとは足し算と引き算でやったとか。(ある意味では合理的?) でも、読書が好きで、カレッジにはいかなかったが四六時中本をよんでいたらしい。(ピーターの序文による)

 Mary本人は、学歴コンプレックスがずっとあったが、卒業後本を読まなくなった友人よりは、読書という面では自分がずっと進歩したと書いている。彼女の詩や発言はとてもしっかりしていた。

 2章は、歌手としての生活と感想を書いたもの。忙しい演奏旅行の連続は、金は儲かったが、体力的に続かないと思ったとある。一晩のステージで1万5千ドルの売上。しかし、ホテルに遅く帰り、翌朝ははやく空港に駆けつける始末。

 序文の通り、1章のリリシズムは素晴らしい。2章以降はつまらないわけではないが、少し自分の意見を書きすぎだ。でもこれが彼女の特徴だし、PPMの音楽のプロテスト性にもつながっている。

 貴重な本なので最後まで読もうかな。

 1967年に日本公演があったが、渋谷のNHKホールに聴きに行ったのを覚えている。歌声の良さだけでなく、スタイリッシュなのにも驚いた。

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