「忘却の整理学」読了。
以下引用。『高齢者のもの忘れを食い止めるには、どんどん新しいことを記憶し、どんどん忘れるという活動によってのみ可能であろう。』
坂口恭平さんは、また長編に取り掛かっていて、毎朝5時に起きて一日20枚の原稿を書いているそうだ。夜は早く寝る、修道僧のような生活。外山先生も別の本で、起床直後(朝飯前)のしごとの効率の良さを書いておられた。これらは、この本の論法でいけば、良質の睡眠によって、「忘れる」ことにより、脳が活性化している証左だ。辻邦生先生も、最初のパリの日記で、早起きすれば一日がうまく回ると言っておられた。
素人は仕事がうまくいかないときに、かえってムキになって同じことを続けてしまう。適度に休憩をとって、目の前の仕事を忘れなくてはいけない。「よく学びよく遊べ」と小学校で教えているのは、実に大切なことだった。「急がば回れ」も。
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そこで、読書をやめて、音楽を聴くことにした。今日は「Classic Manager」を使ってみた。試しに検索をかけてみると…
リヒテル 50枚
グールド 30枚
これらはClassic Managerで無料で聴けるアルバムの数の一例だ。パブリックドメインのアルバム。広告は一切ない。
金を払わないと本も読めず、音楽も多くは聴けないと思いこんでいたが、こうして、年金暮らしとなり払おうにも払う金がなくなると、工夫することにより、沢山の宝ものが手に入ることに気付く。これらの宝は死ぬまで(なかなか死にそうになくて125歳まで生きそうだが…)使い切れない。それどころか使っているうちに自己増殖していく。
通信技術とデータベース技術は有望だとクラーク先生に教わった。そこでITの会社に入ったが、今考えると大正解だったわけだ。
読書の習慣がつくような環境を作ってくれた両親にも大感謝したい。
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コタツや食卓から、仕事場を、勉強机に移す。27インチディスプレイを縦置きにしてみた。本を読むにはこれが好都合。たいていの本は実物より面積比4倍くらいで読める。「ケルズの書」も迫力ある大きさである。細部もよく見える。
でも、この画面を見ていると、やっぱり4Kまたは8Kのディスプレイが欲しい^^;
それまでは、ディスプレイを縦横に回しながらやっていくしかないですね。
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