2019年5月17日金曜日

ベンジャミン・キッドなんて知らなかったなあ、これはOLD REVIEWSのネタにしよう

昨日のブログに書いたが、「東北大学附属図書館「漱石文庫」について」という論文に紹介された、漱石が倫敦で「研究」した本の例、

(1)イタリアの精神病理学者ロンブローゾの『天才論』
(2)ドイツの評論家マックス・ノルダ ウの『退化論』
(3)イギリスの評論家べンジャミン・キッドの『社会の進化』

を調べてみる気になった。するとどれも、邦訳本が、国会図書館デジタルコレクションで見つかった。



しかし、これを眺めていると、かなり読みにくい文章だと思い始めた。

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漱石は当然倫敦で、原書を買って読んでいるはずだ。そこで試しに、(3)をInternet Archiveで探してみた。すると、あっけなく見つかった。



少し、読んでみると、どうも古い邦訳よりは読みやすいような気がしてきた。(あくまでも「気がした」だけだが…。)
これも試しに、Internet Archiveの画像(下の画像)を切り取って、ONLINE OCRにかけてみた。


最初の一ページだけだが、なんと認識ミスはゼロ。ただし、civilisation(civilizationの英国形?)について、認識結果を「メモ」アプリに貼り付けたら、スペルミスとして警告を出してくれた。これは無視。他に、2−3箇所、行をまたがった単語につけられた「-(ハイフン)」をOCRがそのまま認識したのを、スペルミスとして警告してくれた。結果として(ハイフンを取るだけで)、3分くらいで校正が終わってしまった。

以前にも気づいたが、ラテン文字のアルファベットの認識率の高さには脱帽だ。これならやろうと思えば、すぐに自動化することができるだろう。羨ましい限りだ。

全部読むのはやはり大変だが、少なくとも本の概要は勉強したい。漱石がなにを目指して研究したのかを知るためにも、これらの本のイントロなどを、OLD REVIEWSの対象としようと思う。著作権の問題はこれらに関してはなさそうだが、確認はしておきたい。

面白くなってきた\(^o^)/

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『社会の進化』は、ダーウィンの進化論を社会に応用した「社会進化論」の入門書なのだろう。スペンサーなども勉強項目になりそうだ。

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