2019年7月7日日曜日

『真実 パトリシア・ニール自伝』を読むと順風満帆、波瀾万丈、抱腹絶倒、興味津々

『真実 パトリシア・ニール自伝』をさらに読み進める。


ブロードウェイを後にして、カリフォルニアに向かったが、さっそく、ハリウッドで映画「摩天楼」に出演。なんと、ゲーリー・クーパーの相手役。堂々と、映画の最初に二人の名前が出てくる。つまり主役。ブロードウェイの芝居出身なので、少々「くさい」演技ではあるが、ともかく立派に仕事をやりとげる。立派すぎて、ゲーリー・クーパーと本当に恋仲になってしまう。もちろん、年上のクーパーには奥様がいたので、今で言う不倫。いちおう節度は保って、あまり噂はたてないようにした。

つぎの撮影は、イギリスで行われた。飛行機で行く俳優が居たが、彼女は上品に列車と客船で、戦後の復興が十分でない英国へ向かった。このときはクーパーは共演せず、ロナルド・レーガンという若手のハンサム俳優と一緒だった。面白いやつだった。酔っ払うと、自分は将来大統領になると言って、皆に笑われていた。

帰りも客船に乗り、手紙のやり取りを欠かさなかったクーパーと感激的な再会を果たす。ところで、このクーパーからの手紙は大事に保管していたが、後に脳出血のドサクサで紛失してしまった。まさか、ダールの焼き餅ではないと思うが…

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ここまで、読んで、映画「摩天楼」が気になったので、調べてみた。

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Internet Archiveで映画を観るなら。ここにある。字幕が出せなかったので、内容があまり理解できなかった。でもフルに視聴できる。
https://archive.org/details/TheFountainhead1949_201806

ゲーリー・クーパーが建築家(アーキテクト)で、苦労しながら「摩天楼」を立てる物語。パトリシア・ニールは絶対にそうは見えないが、新聞記者のを演じているらしい。

原作「The Fountainhead」のテキストはここにある。
https://archive.org/details/TheFountainhead

この作者のアイン・ランド女史は「アメリカの保守の女神」と呼ばれているそうだ。文芸評論の世界では認められておらず、リバタリアンおよびアメリカ保守主義者の間に人気があったのだそうだ。ちょっと調べてみたい人物。

映画のさわり、最後の法廷でのクーパーの演説はYoutubeでも見つかった。文字起こしをダウンロードしてみたが、なかなか格好いいことを言っている。

The Fountainhead courtroom speech by Howard Roark
https://youtu.be/AX4MKIDvXLM

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これらのより道のおかげで、40ページくらいしか読書は進まなかった。でも面白かったので、いいか。

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