2019年12月4日水曜日

ディラックも新婚時代はフツーの男だった、よかった(『量子の海』)

今朝の林檎は無袋ふじ。かたちは良いが、少し日当たりが悪かったか、味はやや薄。爽やかな味と考えることにする。


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朝食前の読書で、久生十蘭の『墓地展望亭』を読む。青空文庫。ペール・ラシェーズ墓地のそばの喫茶店から墓地を眺める物理学生(久生十蘭?)の回想から始まる、奇想天外な物語。中編だが、それこそ朝飯前に一気読みした。オモシロイ。このところ、久生十蘭に興味をつのらせつつある。数日前に予約しておいた彼に関連する本を2冊、それとケストラーの『真昼の暗黒』(これは『パリ左岸』の参考書)を図書館で借り出してきた。



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『量子の海』は朝食後に読みすすめる。
362頁。新婚のディラックとマンシーはブライトンに新婚旅行。日本で言えば、熱海に行ったと言う感じかしら。月並み。
でも人並みに楽しんだ。新郎が浜辺でくつろぐ写真では、相変わらず三つ揃いを着てポケットからはエンピツが突き出しているが、顔はわらっているのだという。
363頁。ブタペストに里帰りしたマンシーは、ディラックの妹に結婚相手を紹介する。ディラックは今更ながら熱烈なラブレターを送る。ハンガリーではすでに検閲がされていて、マンシーは少し慌てる。

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かなり寒いがよく晴れた美しい初冬の一日。このような日にはこたつで読書にいそしむのが良い。植草甚一さんが新宿や神保町に遊びに行く話を読む。ゴクローサマな話を。


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夜は、思い立って(Facebookが昨年は作ったよと教えるので)、オムライスを作った。一年ぶりだが、出来はまあまあ。

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