2020年6月25日木曜日

ランボーの詩がやっと一つ心に響いてきた



『愛と同じくらい孤独』(サガン 朝吹由紀子訳 新潮文庫)を読み直す。

63頁。
小説を書き始めるときはまず一挙におもうままに書きます。プランは絶対に作りません。とにかく即興的に書いて、まるで物語の糸をあやつって好きなように動かしている感じが何よりも好きです。文章はそのあとで練るのです。文章にバランスを持たせたり、副詞を減らしたり、リズムを整えます。

64頁。
題名は重要だと思います。本に服を着せるようなものです。

75頁。
ハッピー・エンドで終る偉大な小説はありません。

74頁には、詩はいくつか書いたがあまりよくない。と書いてある。ランボーを若い時読んだのなら、それ以上のものを目指そうとし、無理と気づいたのだろう。そして彼女は自分は詩でなく小説で世界を見つめようとする。

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ランボーの詩を青空文庫などを主として、いくつか読んでみた。なかなかピンと来ない。Project Gutenbergで詩集を読むというより、眺めたりした。インターネットでもっと探っていると、虫の世界でお世話になっている(と勝手にこちらで思っている)奥本大三郎先生が、ファーブルだけではなく、ランボーも研究されているのを知った。

こんな論文がすぐ見つかった。
https://ynu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1145&item_no=1&page_id=59&block_id=74


そして、奥本先生のことを取り上げたブログに、ランボーのある詩(奥本先生の訳)が紹介されており、それは気に入った。老後の自由な境遇とランボーの「見者」の思想が結びつくような気がするからだ。
https://www.1101.com/n/s/gakkou_contents_newlifestyle/2020-05-26.html


もう一度、青空文庫の中原中也訳で読み、国会図書館デジタルで永井荷風訳でも読んで見る。
Project Gutenbergの『ŒUVRES DE ARTHUR RIMBAUD』ではこうなっている。

https://www.gutenberg.org/files/56708/56708-h/56708-h.htm



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注文しておいた、『職業別 パリ風俗』(鹿島茂さん 白水社)と、『心の青あざ』(サガン 朝吹登水子訳 新潮文庫)が一緒に届いた。後者は思ったとおり、自伝的部分がフィクションに混ぜられており、すぐにも読んでみたい。

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