2020年7月4日土曜日

デジタル・ケイブ7月イベント、「トークライブ『三体Ⅱ黒暗森林』刊行記念 訳者・大森望さんをお迎えして」は楽しかった!



「トークライブ『三体Ⅱ黒暗森林』刊行記念 訳者・大森望さんをお迎えして」(デジタル・ケイブ)を視聴した。福田和代さんが上手に大森望さんから興味深いお話を引き出した。

個人的には、「達磨は面壁だ」という話が面白かった。
そして、『時のきざはし 現代中華SF傑作選』や『折りたたみ北京』や『月の光 現代中国SFアンソロジー』などを読みたくなった。『三体』の前日譚、『球状閃電』という作品もまだ未訳だがあるらしい。英語版があればさがしたい。『三体』のコミック版もインターネット(テンセント)にあるらしいが、読むかどうかは私としては微妙。
『三体』の第3作の翻訳は来年でるようだ。気が早いが楽しみ。
『黒暗森林』の冒頭の蟻の出てくるシーンの意味もわかった。そして最後まで頑張って読むとごほうびがあるらしいことも知った。

最後にクラークの影響について質問したが、やはり大きな影響を与えているらしい。これにはかなり喜んだ。

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肝心の『三体 II 黒暗森林 下巻』だが、まだ読み終えていなかった。

104頁。
「蟻」のイメージが再出。

108頁。
すべてのものにワイヤレス給電できるのが当たり前の未来世界。

115頁。
『すばらしい新世界』では、ほとんどのものの表面に、個人向けCMが表示される。

119頁。
でも、一般の飲食物は、合成品なので、美味しくない。自然食品は贅沢品。「地上」に降りないと食べられない。

127頁。
「Killer5.2」ウィルスの暴走で何度も死にかける主人公。

132頁。
木星軌道の基地では重力が6分の1なので、立っていても座っていて仕事しても疲れない。「木星」というところがクラークへのオマージュになっている。いや、小松左京か?

210頁。
『2001年宇宙の旅』を直接引用している。モノリスのことを。

このあたりから話は大変な事になってくる。着地できるのか不安。でもそのあと、さっき書いた大森望さんの話を聴いて安心した。

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熊本など、九州では大雨の被害。心配だ。新型コロナウイルス感染者もまた増えた。

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