265頁。
新たな宇宙人類は、幼年期の終わりを迎えたのだ。
クラーク!
終わってみると、あっけない。黒暗森林という性悪説の宇宙観には少しうなずけないところもあるが、楽天的になれないのは現代の情勢のせいだ。ろう。そして、3巻にも期待をしたい。かと言って「『三体』ロス」には、今回はあまりならない。ある程度の結末がついたからだ。
***
引き続き『サガン 疾走する生』(マリー=ドミニク・ルリエーブル 永田千奈訳 2009年 阪急コミュニケーションズ)を読み始める。サガンの執筆の秘密を知りたい。
著者前書きによると、限られた50名ほどに話を聞き、ゆかりの地を訪ね、作品を読みこなして執筆したとある。取材の手法はオーソドックスと思う。
最初には、やはり私立アトメール校時代からの親友だったフロランス・マルローに話を聞きに行き、その後に会うべき人々を紹介してもらっている。そして学生当時、フランソワーズが読んでいたのは、スタンダール、フロベール、フォークナー、ヘミングウェイ、カミュ、フィッツジェラルド、アンドレ・マルロー( (*^^*) )、プルースト。
フロランスは、ドストエフスキーやトルストイを紹介した。絵画など広い意味の芸術も。
16頁。
フロランスによると
フランソワーズは、孤独に耐えられなかった。
23頁。
夏の静かなで気持ちがいいパリで父親と暮らしながら、執筆三昧。『悲しみよこんにちは』だ。
本が売れ、印税でジャガーを買い、運転のできないベルナール・フランクをドライブに誘い出す。
51頁。
モーリヤックは、若いが批評家賞受賞は当然、と述べた。学校で教わったとおりに文章を書いたと本人は言っているようなのだが……やはり天才!
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