『夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記』(朝日新聞社)を読み終えたので、ALL REVIEWSの鴻巣さんの『猫を棄てる』の書評を読み直した。
https://allreviews.jp/review/4716
「父親を語る」ことを明日の巻頭言のテーマにするのは変わりないが、『猫を棄てる』と『夢を食いつづけた男』を正反対のものとして見るのをやめることにした。
鴻巣さんのおっしゃるとおり、村上春樹は『猫を棄てる』の淡彩画で終わっているのではなく、今までの多くの作品で「父親」を語っているのだ。これはフィクション作家なら、当たり前の技なのだ。トーマス・マンも北杜夫も辻邦生もみなやっている。
「父親」という限定された観点もこれからはやめたほうが良い。「親」や「家族」という観点のほうがよさそうだ。
午前中に書き上げた。
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朝、昔の会社の「学者重役」Yさんの訃報が届く。残念だ。難しいが彼の論文や訳書を読み直したい。
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午後は、ほとんどの時間をマンション管理組合の理事長職務を遂行するのに費やす。Tさん邸の全面リフォームは無事実行されそうだ。
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夕食を少し早く食べ、月刊ALL REVIEWSのYouTube放映を観た。やはり案じていたとおり、吉本隆明の『共同幻想論』は難しい。鹿島さんとゲストの会話はほとんど理解できなかった。これから勉強して、ビデオを見直す……気力があまり湧かない。一晩寝ればなんとかなるかも。
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