2020年8月8日土曜日

漢詩の世界でのんびり遊びたい

『江戸漢詩』を読んでいると、菅茶山などの文人たちのことを知りたくなる。いきなり、本人たちの著書を探す前に、予備知識を仕入れたい。手持ちの本のなかから、それらしいものを捜して並べてみた。

  • 『唐詩選』(岩波文庫)
  • 吉川幸次郎『漱石詩注』(岩波新書)
  • 『漱石全集 第十巻 初期の文章及詩歌俳句』(漱石全集刊行會)
  • 『鷗外選集 第六巻 澁江抽斎他』(岩波書店)
  • 『鷗外選集 第七巻 伊沢蘭軒 上』(岩波書店)
  • 『鷗外選集 第八巻 伊沢蘭軒 下』(岩波書店)
  • 『鷗外選集 第九巻 北条霞亭』(岩波書店)

このうちの、『鷗外選集』の各巻末についている、小堀桂一郎さんの解説が面白い。手軽に江戸後期の漢詩人たちのひととなりや互いの交友関係がわかる。『木村蒹葭堂のサロン』に中村真一郎が書いているように、彼らは互いに切磋琢磨して文人共和国風のコミュニティを作っていたようだ。ある意味では現在よりもずっとユートピア的だ。その世界を垣間見ることができれば楽しいことだろう。中村真一郎のように心のやすらぎが得られる可能性もある。

本題から外れるが、鷗外が書き残した覚書の筆跡が美しい。

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漢詩にかんして(😅)、もう一冊見つけた。堀辰雄の『杜甫詩ノオト』(木耳社)。瀟洒な造りの本だ。誰が買ったのかよくわからない。堀多恵子さんのあとがきを見ていると、佐藤春夫の『車塵集』も欲しくなる。


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昨夕の朝日夕刊。『ガリバー旅行記 8』に訳者の柴田元幸さんが書いた注釈のなかに、アシモフが『ガリバー』の詳細な注釈本を書いている、とあった。耳寄りな話なので、捜してみた。予想通りInternet Archiveに『The annotated Gulliver's travels』という本があった。借りてみた。面白そうだが全部読む時間は捻出できそうもない。邦訳はなさそう。

以前、こういった注釈本を書いていればネタは尽きないとアシモフが書いていて、なるほどと感心したことがある。柴田さんも楽しんでおられるのだろう(?)。


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『スペシャルオンラインサマースクール 鹿島茂「三代の王とヴェルサイユの名花」』の申込みをした。第一回は8月15日。


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