2020年9月18日金曜日

森鷗外の家族は筆達者な人が多い

 朝、星新一の『祖父・小金井良精の記』をなおも読み進める。

330頁以降に出てくる、N.G.マンローの話。桑原千代子という人の評伝があるそうだ。アイヌに関して調べていたイギリス生まれの(後に日本に帰化)医師・考古学者・人類学者。この人は、堀辰雄の「美しい村」に出てくるレエノルズ博士のことらしい。変わり者のスイス人として描かれている。

336頁。
森於菟の件。明治23年9月14日、森鷗外の長男として生まれている。明治23年8月6日には小金井良精の長男が生まれており、鷗外に相談もして良一と名付けた。

340頁。
森於菟が良精を訪ねてきたので、解剖を専門としてやればと思いつきで言ったら、その通りになった。そこで、「しっかりやろう」と指導もした。

342頁。
台湾に森於菟は赴任する。新天地でのびのびできた。

343頁。
森於菟は内心では文学もやりたかったが、鷗外の子供なのでやりにくい。でも、『解剖台に凭りて』という面白い随筆集がある。

後には『鷗外全集』の日記編の編集も手伝った。

353頁。
小金井良精は孫を可愛がる。柿内賢信は賢坊、星新一は新坊、賢坊の甥(だから小金井良精の孫)は元坊。 元ははじめと読む。


これは面白い。著者の人柄の良さがわかる。帝國圖書館(アプリ)でも読める。少し面白すぎて筆が滑っているところもある。

***

昼前から三軒茶屋に行き、掃除の続きをやる。可愛い孫の顔も(写真だが)見たので、精が出る。なお、ついでに、『トーマス・マン日記』も世田谷区立図書館のサービスカウンターで借り出した。

孫様は今日は乳を飲む訓練をしたらしい。飲んだ後の満足げな顔の写真が届いた。LINEは素晴らしい。

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