2021年10月14日木曜日

『小松左京自伝』を読むと『日本沈没』のスピード感・迫力が理解できる

6時25起床、曇り、外気温16°C、室内25.9°C。

夜中にnotion(Web版)が日本語化されたとのニュース。Slackの代わりになるかも。要チェック。

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朝読書。


『小松左京自伝』を読み始める。同時代感がありオモシロイ。昭和6年生まれなので、私より実年齢は18歳上なのだが……

34頁。
旧制三高時代。ドストエフスキー、サルトル、カミュ。カフカにも傾倒。
埴谷雄高、野間宏も。

漫画を描いて生活の足しにする。

手塚治虫の『新宝島』に衝撃を受ける。コマ展開にスピードとリズムがある。

35頁。
三高の先生たち。仏文、朝吹武彦、生島遼一、桑原武夫、落合太郎(校長)。昭和24年9月、新制京大へ。伊文。

37頁。
反戦平和の主張に動かされて共産党入党。「革命」には心動かされず。

ソ連の核実験にショックを受ける。

39頁。
文学同人誌『京大作家集団』へ。高橋和巳とは気が合った。三浦浩も友人。
心情左翼から文学派へ。

同人誌『現代文学』出版費用を漫画執筆で稼ぐ。

43頁。
本名「小松実」でなく漫画筆名は「モリミノル」。高橋和巳は中文で吉川幸次郎に師事。

45頁。
演芸や芸能も堪能。

46頁。
『羅生門』(黒沢明)、『山椒魚戦争』、安部公房に影響を受ける。

野上素一先生と研究室で飲む。体育と数学を落として留年。

卒論、ピランデルロ。

47頁。
文学では食えないので記者になろうとしたが、共産党員だったので、不合格。産経新聞に入った三浦浩が「文芸時評」を発注してくれた。三浦の上司(文化部デスク)は司馬遼太郎。

50頁。
新経済誌『アトム』に入社。原子力を勉強して昭和31年六月号からは実質編集長。

51頁。
湯川秀樹にインタビュー。昭和32年1月号に掲載。

安月給なのでまた漫画を描いて女優との結婚資金とする。昭和33年11月挙式。

54頁。
西宮の六畳一間のアパート暮らし、ラジオまで質入れして、「ラジオドラマのような面白い物語を妻のために書こう」と『日本アパッチ族』を書く。出世作となった。

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『日本沈没』の執筆時まで読みたかったが、急遽呼び出されて、孫の世話に行く。発熱したが、食欲はある。午後はかなり元気になった。しかし、明日も保育園を休むらしく、また出かけることになる。

行き帰りの電車の中で、Kindleで『日本沈没』そのものを再読。早い展開による緊迫感がたまらない。

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