はじめて、一冊売れた。ちょっと涙ぐむくらい嬉しく、興奮もした。
『闘う文豪とナチス・ドイツ - トーマス・マンの亡命日記』。
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昨夜PASSAGEの店主様と相談し、初期の繁忙は過ぎただろうという結論になり、毎週日曜だけお手伝いをすることになっていた。ところが、今日昼頃に連絡があり、5時から急遽サポートにはいることになった。
このおかげで、自分の書棚の本が最初に売れるのに立ち会うことができた。この上ない経験。
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PASSAGEへ向かう電車のなかで、サラマーゴの『象の旅』を読み始めた。「文舵会」(『文体の舵を取れ』の練習問題回答の合評会)でAR友の会の仲間から紹介された本。どうかなとおもっていたが、いざ読み始めると、時間を忘れ降りる駅もわからなくなるほどの面白さ。語り口もうまい。書棚用に仕入れても良さそうなレベルの本だった。
そもそもまとまった本を読むのは10日ぶり、いくつかある候補のなかからこの本を選んだ自分の感に感激した。
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忘れてはいけないことがもう一件ある。それを教わったのが高遠弘美先生のこのツイート。
【特報!】市河晴子の紀行文集が素粒社から出版される運びになりました。素粒社は小津夜景さんの傑作『いつかたこぶねになる日』の版元です。
— 高遠弘美 (@Thouartmore) March 7, 2022
『欧米の隅々』『米国の旅日本の旅』から私が精選して解説を書くことになつてゐます。すでに『欧米』からは選びました。(続く)
また楽しみが増えた。今年はいい年になりそうだ。
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PASSAGE閉店後の幸せそうな一家との食事も忘れられない。なんと今日はいい日だったのだろう。
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