「私の脳内神保町地図」をかいてみた。この2ヶ月で立ち入った古本屋さんを中心に描いてある。まだまだ狭いが、今後広げて行く。神保町全体にこの地図が広がる時、PASSAGE by ALL REVIEWSの書棚たちも神保町と日本と世界に「広がって」いく。
『鷗外「奈良五十首」を読む』を続けて読む。陸軍をやめたあと、帝室博物館総長兼図書頭として働いた鷗外。「鷗外という人は、日常煩忙な雑務に掣肘せられていた方が、かえって文学活動も盛んに行えた人らしい。」(15ページ)とある。あまりお金があると読書などやっていられないという意見は最近も聞いたことがあるが、勤務の手当の一部を本の購入に使うという生活は、質素を好む鷗外の性格に、あっていたのだろうと思う。
鷗外は公務として毎年秋に正倉院に出かけている。その行き帰りに京都の古書店に寄って本を買い、店主と話をするのを楽しみにしていた。地図好きだった鷗外の脳内にも京都の古書店地図が出来上がっていただろう。
140ページ付近からあとのこの本の記述では、鷗外が「成金」を軽蔑する様子が書かれている。実際奈良五十首にもそのような歌がある。古寺を買い取る金持ちに反感を抱いている。メセナという概念が鷗外の頭にはなかったのかも知れない。それ以上に金持ちたちの言動に反感をいだいたのだろう。
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蔵書票に関する知識が得られるサイト。
https://book-plates.com/2022/03/15/la_grande_ville/
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今日のBGM。若きアート・ペッパー。
ArtPepper - ModernArt (full album) https://youtu.be/mRbAovEXEro @YouTube
Straight Life - Art Pepper https://youtu.be/yWB-a3x_K7M @YouTube
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備忘:
ALL REVIEWS掲載の『忘れられた巨人』の書評。
https://allreviews.jp/review/1307
先日、この書評のもととなった本『忘れられた巨人』をPASSAGE by ALL REVIEWSで豊崎社長の棚から購入してきた。本を痛めることを最小限とした、繊細なポストイットの張り込み。
まず、読んでみてから、このポストイットの張り込みが書評にどう生かされているかを考えてみる。楽しみ。
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