昨日のブログで触れた「文舵会」での、自分の回答を備忘のため保存しておく。
『文体の舵をとれ』の練習問題④
問一:語句の反復(3回以上)
まず、光年ということを説明しよう。光は一秒あたり30万キロ進む。一方、一年は31,536,000秒つまり3千万秒なので掛け算をすると、30万掛ける3千万イコール9兆キロ。光は1年で9兆キロ進むわけだ。これを1光年というんだ。光年というと時間の単位のようだが、長さの単位であることに注意してね。君の質問にあるすごく遠い星までの距離129億光年は、えーとむにゃむにゃ、100垓キロかな。ああ、垓は10の20乗、つまり1の後ろに0が20個つく数のことだ。こんな大きな数はかえって取り扱いにくいので、129億光年とそのまま使ったほうがいい。ちなみに、アンドロメダ銀河までの距離は約250万光年なんだけれど、129億光年はその5千倍だよね。
問二:構成上の反復
「大池先生、ハッブル望遠鏡が129億光年先の星を観測したと、ニュースで読んだんですが、129億光年ってどのくらい遠いんですか。」と高校1年の私は質問した。大池先生と杓子定規に呼んだけれど仲間内では「皇太子」と呼んでいる。当時の昭仁皇太子に顔も髪型も喋り方もそっくりだからなのだ。名前も「昭二(しょうじ)」で字面は似ている。
皇太子は顎をしゃくりながら、丁寧に説明をしてくれた。「まず、光年ということを説明しようね。光は一秒あたり30万キロ進む。一方、一年は31,536,000秒つまり3千万秒なので掛け算をすると、30万掛ける3千万イコール9兆キロ。光は1年で9兆キロ進むわけだ。これを1光年というんだ。光年というと時間の単位のようだが、長さの単位であることに注意してね。君の質問にあるすごく遠い星までの距離129億光年は、えーとむにゃむにゃ、100垓(がい)キロかな。ああ、垓は10の20乗、つまり1の後ろに0が20個つく数のことだ。こんな大きな数はかえって取り扱いにくいので、129億光年とそのまま使ったほうがいい。ちなみに、アンドロメダ銀河までの距離は約250万光年なんだけれど。その5千倍だよね。」
「えー、1光年って9兆キロ、129億光年は100垓キロで、垓は10の20乗ですか。メモメモ。アンドロメダ銀河までわれわれの宇宙から250万光年で、129億光年はその5千倍、と。すげー。でもそんな遠い星が見えるのって、なにがオモシロイんですか。」
「そうね。宇宙が誕生したのが138億年前と言われているのだけれど、そのわずか9億年後にはその星は存在していたことになるんだ。ものすごく古い星が見つかったことで、宇宙の誕生の秘密もわかるかも知れないんだよね。」
「とてもオモシロイです(棒)。センセーは何光年前のヒトですか。」
「光年は時間でなく長さの単位だよ。質問の趣旨に沿って答えると、君と僕の生まれた年は12年くらいしか違わない。宇宙の年齢に比べたら屁(失礼)みたいなものだね。」
大池先生は消えていった。目が覚めた時には、大池先生は若くして亡くなっていたのを思い出した。
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この回答が、題意に適合しているかはよくわからない。題意にピッタリ適合する回答を作るのが目的とも思えない。文章を書くテクニックとして、繰り返しをうまく使えるようになるには、もっと経験がひつようだ。この練習をしたことにより、今後他人の文章を読んだときに、繰り返しの使い方に注意を払うようになるであろうことが、成果のひとつでもある。
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今日は一日孫の訪問を受けて一緒に遊んだ幸せな一日。💩は3回繰り返していただいた。
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