孫のお世話に出かける電車車中で読書しました。
椎名蓮月さんの『返却はお早めに あやかし文庫へようこそ』を100ページまで読みました。おもしろい。一歳半の孫と遊んでいるとその純粋さに驚き、ますます魅力に捉われるのですが、この本に出てくる式神たちも同様に魅力的です。世の中にはまだ綺麗なところが残っているのだと、嬉しくなるようです。
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自ら求めてあるいは他からの強制で、漂泊の旅に出るひとびとは、苦しい旅の生活の中で純粋なものや美しいものを追い求めているのかもしれません。追い求める過程を日記に書くのだろうと思っています。日記はかならずしも毎日書くものではなく、時間を置いてから書かれることも多いようです。毎日のメモをもとに何年も経ってから書き直すこともあるだろうし、それが表面的には日記の形態をとっていない文章になることもあるでしょう。モンテーニュの『エセー』のように、何度も書き直していると、それぞれの項目の記述が物理的な日付に縛られなくなることもあります。日々の印象と考察の記述を積み重ねるのが日記というなら、論文を除くほとんど全ての文章が日記と呼んでも差し支えないことになるやもしれません。
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某氏に教わって今日から意識的に聴き始めたHaruka Nakamuraの音楽も日記と言って良さそうです。
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ということで、6月12日以降はこれらの本をBOOKS HIROの書棚に入れていきます。
〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の店内を借りて、読書会や朗読会をはやくやりたいと思っています。
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