最近目から鱗が落ちることが多い。新聞を眺めながらそう感じた。
今朝の朝日新聞朝刊には『中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)』という國分功一郎さんの本が紹介されていた。
その書評を読んでいて、ずっと違和感を感じていた能動態でも受動態でもない表現が、あながち間違いでもないと気づいたのだ。
問題にしていたのは、放送での出演者のコメント、たとえば「大売り出しがやっていた」、の類。気持ち悪い。三越デパートが大売り出しを開催中だ、と言って欲しい。
似たような表現は、Web上のニュースの見出しにもよくある。システムで書いているだろうから仕方ないとも思っていた。
どちらにせよ、動詞の使い方には能動形と受動形しかないと、中学英語文法から脱却できない考え方をしていた自分があさはかだったと気づいた。
この本は買うべきか否か迷っているが、すこし考えたい。電子化してくれれば、自宅でも試し読みという手が使えるのだが。本屋に出向くしか無い。
新聞の日曜版読書欄は、毎週楽しみにしている。今週の収穫はこれだった。老人の蒙をひらく記事をもっと期待したい。
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