2017年7月7日金曜日

面白い本との出会いを決めるのは、一瞬の直感と決断力

 TwitterやFacebookのタイムラインを何となく見ていると、本の紹介が目につくことがある。

 題名や著者名などを手がかりにして、まずはその本について調べるかどうか決める。Amazonや出版社のサイトを調べる。著者を知っている場合、買って読むかどうかはここで決まる。

 面白そうだが、買う決心がつかないときはなるべく専門家の書評にたよる。書評が見つからない場合は、従来だと書店に行き実物を眺める。最近ではAmazon他で立ち読みができるようになり、ここが非常に便利になった。

 ただし、調べた末に買っても実際にはつまらなかったという本も多い。自分の不明を恥じるばかりである。

 一方、本の題名をきいただけでピンとくるものも、数は少ないが、ある。

 昨日Twitterで発見し、今日の午前中に読み終えた「人間和声 (光文社古典新訳文庫)ブラックウッド, 南條 竹則訳)は、そのような数少ない一冊だ。

 ブラックウッドという作家はまったく知らなかった。しかしこの本に関しては直感がはたらいて、検討せずに買った。(実を言えば、KindleUnlimitedで読めたからではありますが。)

 とりあえず、試しに数ページ読んでみようとしたが、いくら読んでもやめられない。夕食前に一時間、夕食後に二時間。今朝起きてから三時間。これで最後まで読み切った。ヘッセの「ガラス玉演戯」の雰囲気にも似ているが、ずっと読みやすい(つまり良い意味で通俗的)。

 これだけ集中して読める本には、一年かけても数冊しか行き逢わない。自分のなかの何かとこの本の内容の波長がピッタリ合ったのだ。

 怪奇小説作家と呼ばれるA.ブラックウッドの1910年ころの作品で、しかも翻訳。オカルトっぽい内容で、普段なら読まないところだが、この本は、なぜか読んでよかったと思った。不思議。

 「偶然のように見える必然」の一例だ。「直感」や「潜在意識」の働きを否定できない、と思わせる出来事。

 こんなことがごくまれにあるので、人生はやめられない。そして「直感」がうまく働くように、心身ともにクリアにしておく必要がある。あるいは、クリアなときに多くの情報をインプットする必要がある。
 
 一方、まだ遭遇していない、多くの「名作」が宇宙には星の数ほど有るのだろうし、その大部分とは行き会えないのだろうとも思う。

 ブラックウッドさんの本は他にもUnlimited版がいくつかある。読みたい。時間は限られている。「虚空蔵求聞持法」をやっぱり授かりたいなあ(^_-)

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 昨日注文した「銀河ヒッチハイクガイド」が到着。非常に安い古本なのにprime扱い。珍しい。さてこれも読んでみましょうか(^^) 

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