「ピアニストは指先で考える」の最後を読んだ。
209ページからの「さまざまなピアノ」を読むと、簡単な近代ピアノの歴史が見えてくる。
1904年ごろのドビュッシーが駆け落ち先で購入したブリュートナー。彼は自宅にはプレイエルやベヒシュタインを持っていた。両方アップライト。
リストが好んだのはエラール。ショパンはプレイエル、「蜂蜜色の音」だそうな。
往時のエラールに似ているのがウィーンのベーゼンドルファー。
ホロビッツ等亡命ピアニストが好んだのがスタインウェイ。
安川加寿子先生は戦後、ヤマハとブリュートナー。
スタインウェイにはハンブルクとニューヨークがある。
ベーゼンドルファー・インペリアルの音はいいが、弾きこなすのは難しい。
アルド・チッコリーニ(誰だろう?)はファツォーリ。
223ページ。湿度はピアノの鳴りに影響すると言われるが、楽器そのものもそうだが、ピアニストの指先と鍵盤間の滑りが絡んでいるらしい。野球のピッチャーの指先とボールの関係に似ているのか?
284ページ。全盛時のポリーニの完全無欠な演奏。アラウは完全すぎると批判。体操のコマネチもそうなのだと(*^^*)
全体として楽しい話題が満載の本だった。ピアノ好きにおすすめ。
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リビングに散乱した息子殿の本やCDやパンフレットなどを片付ける。本棚
内のスペースが足りない。入り切らないのは紐でくくって「納戸」部屋へ。前よりこちらは乱雑だ。エントロピーを減少させるのは巨視的には不可能だが、局所的短期的には減らしたいものだ。あまり頑張ると疲れるので、少しずつやることにしよう。このお皿もどこかのみやげ品。
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先週図書館から借りた本のうちの5冊目。「サリンジャー 生涯91年の真実」を読み始める。Webでお馴染みスラウェンスキーさんの本。4600円で手が出なかったが、図書館で見つけてラッキーです。でも600ページ😅
青柳さんの本の写真はこちらを向いてニッコリしているが、サリンジャーの写真はそっぽを向いて難しげな顔だ。ピアニストと作家の違いだと青柳さんが書いていた。
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人間ドックの予約をした。毎年年末恒例。終了後の忘年会が楽しみ。
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