2017年11月8日水曜日

ノルマンジー上陸後の戦闘でサリンジャーの心に何が起きたのか

 昨日のイベントで疲れ気味だが、無事終了したので気分は良好になった。片付けを少しだけやって、午後は読書。

 「サリンジャー 生涯91年の真実」を読み進める。

 経済的に恵まれた家庭の息子として「良い子」を演じながら、文筆への道を自ら切り開いたサニー。小説家として認められつつもあった。ただし、望んでいた理想追求の文学だけでなく、「売れる」小説も書かなくてはならない。フィッツジェラルドと似た状況で、尊敬もしていたようだ。ヘミングウェイの「マッチョ」さよりは親近感を抱いていたのだろう。

 小説家として大成するには家庭から独立する必要があった。軍隊入隊により、それを実現するという道をとった。もちろん真珠湾攻撃後の米国の国内事情が大きく影響はした。

 士官にはなれなかったが、下士官となり、ドイツ語とフランス語の能力を活かせる防諜部隊の一員としてまず1944年1月、イギリスに向かう。

 ノルマンディー上陸作戦に参加。詳しくは家族への手紙にも書いていないが、凄烈な経験をしたとみられる。

 パリ入城。彼の目の前でナチス協力者が市民にリンチを受け殺される。ナチス協力者を市民から保護できない状況だったという。

 ホテル・リッツでヘミングウェイに会う。お世辞を言うとヘミングウェイも愛想は言ってくれた。ヘミングウェイがルガーで鶏の頭を吹き飛ばしたという有名なエピソードが紹介される。留保付きだが。

 全部読んでいないし、即断はできないが、この後かなり経ってから、サリンジャーが人嫌いにといわれ、作品を書いても発表しないという異常な状況におちいる原因は、1944年の戦争体験にあるのでは無いかと思う。

 少なくともこの仮説は検証する価値がありそうだ。

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 気分を変えて「北極探検談」を読む。

 なかなか北極にいかずヨーロッパとロシアを遍歴した日下部大先生は、ようやく北極海への航海に出る。今で言う北極海クルーズに近い。

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 読んでいた「北極探検談」は「前編」だった。「後編」を探したが、Google Playには見つからない(T_T)

 国会図書館デジタルコレクションには後編があったが、ブラウザで読もうとすると画質が悪くて読むに耐えない。少し試行錯誤して、次のような逃げ手を見つけた。

『国会図書館デジタルコレクションのビューアーだと版面が粗くて読めない場合の対処

(1)国会図書館デジタルコレクションで読みたい本を捜す
(2)「印刷する」ボタンでPDF化(50コマまでできる、トリミングなど調整後にPDF化する)
     (なお限られたページだけならJPG化して見る方が美しい)
(3)デスクトップにダウンロード
(4)iCloud経由でiPadに送って見る(iBooksで読むと扱いやすいかも)』

 とりあえず後編はこれで読んで見る。もっと簡単な方法はないかなあ。 
 


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