2019年6月10日月曜日

『文字禍』もコストパフォーマンスの良い…つまりあまり売れない…小説なのか?

昨日の余韻で、『文字禍』(中島敦 青空文庫)を読み直してみた。この作品も、何回も読んでいるうちに、何を意味しているのかわからなくなってくる。まさに「文字禍」。

『文字渦』も読んでいるうちに、いや最初からわかったという気にさせない作品で、昨日の円城塔さんの、口ぶりからすると、わざとそうしているとしか思えない。こんな文学もあるのだろうし、それが嫌いではない。爆発的に売れる作品には成りえないが、息長く読みつがれる、そして似たような作品を書くように、後代の作家をインスパイアするのだろう。

読者からすると、コストパフォーマンスの良い本と言える。何回よんでも飽きない。名作とはそのようなものだ。

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ALL REVIEWSのオシゴト。今日もOCRを一件。

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島尾敏雄とその妻の作品を、ある事情があって、調べ始めた。数年前に古本で島尾敏雄の作品集を買ってあまり読まなかった記憶があるが、その本はどこかに埋もれていて出てこない。

図書館にはたくさんの著書や関連本がある。『死の棘』から読むべきかなと思ったりする。少しずるいが、映画を先に見ようかとも思って、AmazonやYoutubeを調べた。「死の棘」自体は、有料。「海辺の生と死」という、『死の棘』以前の話の映画が見つかった。悪くなさそうなので、これから観るつもり。


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成毛眞さんがFacebookで、三島由紀夫のWikipediaは日本屈指とおっしゃるので、見に行った。なるほど凄い。これも読んでおきたい。ヘタをしてハマルと、近所の図書館の『三島由紀夫全集』を全部読むハメになる(*^^*)

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