2020年1月31日金曜日

『雲』(東京創元社)に関する対談の私的メモ(非公式)ー#1



昨日の月刊ALL REVIEWS対談での私的なメモを転載してみる。文責はもちろん私に有る。

***1/3(作品と著者の紹介)

(1)マコーマックと『雲』の主人公の経歴は似ている。(スコットランドからカナダへ。)―豊崎さん
1989年の『パラダイス・モーテル』発表は「事件」だった。ワクワクハラハラから最後は疑問がとぐろを巻く…ウロボロス的作品。―豊崎。#すると『雲』も似ているな。―私
京極夏彦やナボコフやカルヴィーノにも似ている。―豊崎
『パラダイス・モーテル』の翻訳後、『隠し部屋を査察して』が訳された。書かれた順序とは逆。訳者増田まもるさん。―豊崎
書きぶりは「雑」。けなしているわけではない。―豊崎

(2)細かいところを気にしてない。彼は「悪夢」を書こうとしているが、悪夢は「雑」。ビザールなイメージが繰り返して出てくる。2011年に『ミステリウム』を書いたが、動機なき世界を描く。それは素晴らしい。パソコンでミステリーを書く現在の作家はこのいい意味の「雑」に徹しきれない。「謎」は謎として残すのが良い。―牧さん
現実とはそんなものですからね。―豊崎
レムの因果律。哲学的メタミステリーと対照的。―牧
直感的である。―豊崎

(3)小説のめざすところは「印象」。このほうがプロットなどより読者に長く残る。―牧 人生もそうだ。

(4)ジュリアン・バーンズ『****』。これは年寄りには危険。―豊崎。#???『人生の段階 』かしら?

(30分経過)

***2/3(『雲』について語る)

(1)メキシコの古本屋で見つけた『黒曜石雲』という題名の本が話しのきっかけ。ダンケアンという地名が出てくる。主人公の故郷に近く、ミリアムとの強烈な思いでのある町。この本を調べるよう頼んだ学芸員からの一連の手紙と、主人公の来し方が交互に記述される。スコットランドから船でアフリカへそして南米の採鉱会社へそいてカナダのポンプ会社の社長にみこまれてその娘アリシアの婿になる。コンデンス・ノベル(?)。―豊崎
ここで牧さんのマイクが落ちる。閑話休題。

(2)「シャープ」な小説と違い、「豊かな」小説である『雲』は好きだ。―牧
不可思議が不可思議を呼ぶので、(プロットの)辻褄はあわない。―豊崎
「鏡像」のイメージが骨組みになっている。雲はダンケアンの鏡像であり、ハリー(主人公)の運命の鏡像でもある。―牧
マコーマックの好きな「ガジェット」が詰め込まれている。ブンダーカンマー(驚異の部屋)に。個々のエピソードが面白い。―豊崎
ボルヘス的イメージ。
凡庸なハリーが特異な人々やモノをひきよせる。たとえばデュポン医師は良い人のふりをして近づいてくるが、あとの方では悪い人間。善悪の彼岸にいる人々が出てくる。―牧
『パラダイス・モーテル』もそうだ。―豊崎
「真偽」のモチーフや「婚外子」のモチーフも多用される。―牧

1時間経過。

***3/3(柴田元幸さん突然登場、その後の鼎談)

ここからがもっと面白くなるが、疲れたので、メモの転載はここまで。続きはまた明日(*^^*)

ちなみに、今日の昭和酒場研究会のあと、下り電車で寝込んでしまい、気がついたら上り電車に乗っていた。1時間くらい熟睡していたらしい。終点駅ではマスク姿の私が怖くて誰も触れなかったのだろう。

2020年1月30日木曜日

月刊ALL REVIEWS、牧眞司さん×豊崎由美さん対談には驚きの特別ゲストが…

今日のビデオ収録観覧のための直前泥縄予習をした。

***


『雲』の訳者あとがきから、マコーマックの著書抜粋。

1987 短編集『隠し部屋を査察して』(増田まもる訳 創元推理文庫)
1989 長編『パラダイス・モーテル』(創元ライブラリ)
1992 長編『ミステリウム』(国書刊行会)
1997 長編『First Blast of the Trumpet  Against the Monstrous  Regiment of Women』(未訳)
2002 長編 『The Dust Wife』(未訳)
2014 Cloud

他 2015 Family Traditions (Monkey Business)

カバーの著者紹介より
1940年、スコットランド生まれ グラスゴー大学
1966年 カナダに移住 マニトバ大、ウォータールー大で教鞭をとる(17世紀 および 現代英文学)





『雲』そのものは、全部読んでいたので、余裕をもって対談を聴けた。毎回そうだが、自分の読みとったことと、書評の専門家のかたのとの違いが、面白い。面白いのではなくて、自分の見方が浅いのだろう。

友の会公式noteで今回の対談の印象を記事にして良いとの、ありがたいお言葉があったので、気合を入れて、メモをとった。いつもはカード一枚で、しかも前半までしかメモを取れないのだが、今回はメモを3枚とった。

半分を過ぎた頃、驚いたことに、翻訳者の柴田元幸さんが登場された。興奮してよくメモを取れなくなった。ビデオを見直さなくてはならない。質問もさせていただいた。ポール・オースターとマコーマックの作風の違いについてなど。

それよりすごいのは、ポール・オースターやマコーマックの未訳の長編たちの翻訳に関する柴田さんの話。はやくよ*み*た*い。

対談内容については、一週間位後に、noteに書くことにする。書けたら、ここにリンクを貼り付ける。

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今日のお昼で、『サバイバー』53話全部を観終えた。理想に燃えた無所属の大統領も権力闘争に慣れていく。悲しい限り。

マギー・Qという女優さんが出演している。ほとんど最後まで、準主役級で、FBIの捜査官ハンナ役をつとめる。すっかりファンになった。スタイル抜群。Youtubeで探してみると、太極拳やヨガなど体を鍛え抜いている。素晴らしいプロポーションとアクション。


2020年1月29日水曜日

機種変更後の設定はつらかったよ



『パリに死す : 評伝・椎名其二』(藤原書店)を図書館で借りてきた。先日買った『古本屋散策』を読んでいて、発見した本。芹沢光治良や森有正との交遊を調べたい。椎名其二そのものの生涯も波乱万丈型で面白そう。
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000002543037-00

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『シュルツ伝』を読み続けたかったが、できなかった。



昼前に、一昨日注文していたJの新しいAndroidが届いた。昼食後2時間ほどで設定しようと思って、作業を開始したのだが、うまくいかず、結局19時半まで、8時間くらいかかった。

原因は、プランの変更が特殊(シニアプランから普通の安いプランへ変更)だったためらしい。「回線切替」なる操作をa社側でやり忘れた。特殊ケースにシステムが対応できなかったのだろう。

サポートセンターとは電話で1時間以上やりとりし、SIMカードと端末の相性またはSIMカードの不具合が想定されたので、SIMカード交換を予想して、a社のショップにも出かけた。ショップの親切な店員さんとも協力して、やっと、上記の原因を見つけた。

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このあと、LINEの設定を移さなくてはならない。今夜も寝不足になりそう。寝不足といえば『サバイバー』はあと数話で終わりそうだ。無所属で出馬した人は当選するのか、楽しみ。そして、今見ている最終第3シーズンは、ABCに変わりNETFLIXで制作したらしいが、たしかに視聴者受けを狙ったところが見受けられる(ような気がする)。

2020年1月28日火曜日

『スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝』でわかるスヌーピー漫画の迫真

今朝の林檎。ふつうのふじだが、重さがふつうでない。500グラムを超えている。



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『スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝』(亜紀書房)の続きを少し読む。



30頁。シュルツは完全な都会っ子で、道路は舗装されているのが当たり前と思っている。舗装がない田舎に住んでいる、母方の親戚(ノルウェイ系)とは話が合わない。母の里帰りに付き合うのは気が重かった。

31頁。子供の頃から、片付けが好きだった。遊んだおもちゃは自分できちんと片付ける。

38頁。シュルツは晩年になっても、生涯のなかで何回酒を飲んだか、数えることが出来た。胃の弱かった父親も同じ。母方の伯父たちは大酒飲みだったという。



この評伝は、シュルツのことを「乾いた」筆致で伝えようとしている。そのなかで、いくつも挿入されているスヌーピーの漫画を見ていくと、著者の意図、漫画に語らせる、が見えてくる。『スヌーピー』は思った以上にシュルツの私生活を語っている。

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届いた年賀はがきの番号を調べた。60枚で切手シートが二つあたった。まずまずの確率。

2020年1月27日月曜日

『雲』(東京創元社)読了。マコーマック(著者)も柴田元幸(訳者)も名人芸、すごい。



『雲』、最後まで読んだ。

以下、今日の読書中に印象に残ったことをランダムに記す。

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重要な役割を果たす古本をめぐる謎解きの試み。書物の出版の歴史的知識があれば、もっと楽しめるのかもしれない。(376頁)
このあたりを読んでいると、「予定調和の大団円」はこないだろうという予感がした。(ここを書いているのは全部読み終わってからなのだが、その時の手書きメモを元にして書いている。)

雪と霧の中、深刻な問題を抱えた作家たちのいる館で、主人公はゆかりの深い女性と会う。(401頁)

三人称表現から一人称表現へと変わると躁病のしるし、タイプライターを叩き続けて指から血が出てくる。(405頁)

昔(1800年代)の英国ではやった会員制図書館(サブスクリプション・ライブラリ)。(437頁)

このあと、今まではなんとか平静を保ってきた主人公は、次第に狂気に取り憑かれていくのではないだろうか。逆エディプス・コンプレックス。(460頁 訳者あとがき)

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今週金曜日(1月30日)に月刊ALL REVIEWSフィクション回があり、『雲』は課題図書になっている。というより、課題図書だから読んだのだが、面白くて悶絶した。

やはり柴田元幸さんが訳したポール・オースターも気に入って、ほとんど読んだのだが、どちらの作品もよく似ていてそれをもう少し幻想的にしたという感じ。米国人とスコットランド生まれのカナダ人(マコーマック)のちがいか。マコーマックはこれしか読んでいないが、他の本も読まざるを得ない。柴田さんはこれからもマコーマックを訳すのだろうか。


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今日の文章はOmm Writerのお試し機能で書いてみた。

2020年1月26日日曜日

「書くこと」に集中することと「読むこと」の両立はできるのか



最近、書き物に集中できないので、手っ取り早い対策を考えた。最大の対策は集中できない原因つまりカネがないなどの心配事をなくすことなのだが、これはかなり手間がかかる。

書き物(文章)に特化したOmmwriterというソフトがあった。思い出してまた使おうとしたが、有料になっていた。それほど高くはないが(7ドルくらい)、ずっと使うかどうかわからないので、似たようなこと(静かな環境を擬似的に作り出し執筆に集中させる)が今の自分の環境でできないか、実験してみることにした。

Chrome上でNAXOSに行き、フォーレのバイオリン・ソナタを選ぶ。NAXOSプレヤーの音量は非常に控えめ。全体の音量もやや控えめ。ヘッドフォン装着。
同じくChromeでWriterを開く。設定でタイプ音が出るようにする。タイプ音の音量はやはり三分の一程度の音量にする。
Writer画面をChromeの表示設定で全画面にする。

これでOmmwriter的な環境が無料で手に入る。しかも音楽は選び放題。

やってみると、集中できるような気がする。ヘッドフォンをつけているのはやや鬱陶しい。防音室プラス良質なスピーカーが良さそうだが。

「音楽」としては『サウンド・オブ・ネイチャー:グロスタシャー・ワイルドライフ・タペストリー』もなかなか良い。『弦楽のためのアダージョ』もいい。要するにその時のお好みで選ぶ。
『睡眠のための自然音』もいい。
https://music.amazon.co.jp/albums/B00IA472RC?tab=CATALOG&ref=dm_wcp_albm_link_pr_s
これもいいぞ。『雨音を聴きながら安眠できる環境音』
https://music.amazon.co.jp/playlists/B01M5DGGO8?ref=dm_wcp_pp_link_pr_s



しばらく、これで文章がよくなるか試してみよう。

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『雲』の読書はどんどん進む。

古本屋で見つけた古書が鍵になりそうだが、これを詳しく書くとネタバレになる。

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これから、プリウスに載っている荷物をかた付けないとならん。食事もしてその後、姉の家に届けに行く。なかなか「書くこと」に集中はできない。

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帰路は電車、青葉台で途中下車し注文していた『古本屋散策』(論創社)を手に入れた。税込み5280円。頂きものの図書券と東急の商品券を使った。

また電車に乗り、拾い読みしたら、椎名其二のパリ時代の話のところで、森有正(これは知っていたが)や芹沢光治良と交遊があったと書いてあった。森有正は芹沢光治良の『巴里に死す』を仏訳したとも。そして芹沢には椎名其二をモデルにした『パリの日本料理店』という小説もあるのだそうだ。これには驚いた。蜷川譲の『パリに死す 評伝・椎名其二』(藤原書店)とやらも読まなくては。

帰ってきて、近所の図書館で『パリに死す 評伝・椎名其二』は予約した。やっぱり、思い切って『古本屋散策』を買ってよかった。ただし、200冊以上読みたい本が増えることは覚悟しなくてはならない(*^^*)

2020年1月25日土曜日

エリック・マコーマック(と柴田元幸さんの組み合わせ)はポール・オースターなみに面白い



『雲』を読みすすめる。半分まで来た。
ネタバレにならないように、面白かったところをあげてみる。

狂言回しとして至るところで本と図書館(室)が出てくる。

両親は貧しかったが本好きで図書館から限度いっぱいの本を借りて読んでいる。53頁。
「本を最後まで読まずに終わってしまうことほど母にとって苛立たしいことはなかった…」

英国のベストセラー作家、クローニンはいぜん愛読したが、この物語の登場人物(主役ではないが医者)の言動は、クローニンの小説や自伝を思わせる。(131頁)

貨客船の図書室とその蔵書を「充実」させて喜ぶ図書係。171頁。172頁に出てくる蔵書名はなかなかのもの。

世界は図書館の書棚のようなもの。(188頁)

カナダの雇い主、スミスの図書室は豪華だった。古典が多いが読んでない。(向こうでは書斎で食後のコーヒーと葉巻ときにはコニャックというのがあって羨ましい。)(223頁)

このペースで行くと明日か明後日には読み終えそう。



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合間にNETFLIXで『サバイバー』を観る。これは38話まで来たので、後20話くらい。

2020年1月24日金曜日

次回月刊ALL REVIEWS課題本の『雲』(東京創元社)を読み出してすぐ引き込まれた



『雲』(東京創元社)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I030122779-00

読み始めた。一気に100頁まで、2時間。小説に関して言うと普通のペース。文章が立ち上がってきて、ストーリーのイメージが湧いてきたので、最後まで面白く読み通せそうだ。来週の月刊ALL REVIEWS対談までには、読み終えられそうだ。
マコーマックという作家の本は初めてだが、柴田元幸さんの訳文のおかげで、親しみやすくなっているのだろう。一昨年熱中して読んだポール・オースターに似ている気もする。場合によっては、マコーマックすべて一気読みか。

***

今夜はこれから親戚の誕生パーティーへ向かう。

と、外に出たら、外猫たちが見送ってくれた。



2020年1月23日木曜日

『スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝』(亜紀書房)によると彼は生涯で17,000以上の作品をものした

今朝の林檎は青森のふじ。税抜98円だったが、とにかく大きい。540グラム以上ある。少し大味だが。
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『スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝』(亜紀書房)を読み始める。
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I029959901-00

2段組で686ページの大作。この評伝も著者のマイケリスさんが、大量の資料を駆使して書き上げたと思える作り。図書館本だが、二週間で読み切れるとは思えない。延長したいので、ご近所のみなさんに予約入れないようにお願いしておこう。

6頁。シュルツは50年間で17,897点の漫画を創った。スタッフは使わず、一人で仕事したという。素晴らしい。
そして、漫画を仔細に読んでいくと、シュルツがいかに複雑繊細な人物だったかがわかるという。この評伝を読むのが楽しみになってきた。

14頁。不治の病の母親を置いて、1943年2月に故郷を離れる。軍用列車の窓から吹雪の中の自宅(床屋)が、突然姿をあらわす。車中、シュルツは同席の若者たちとほとんど口をきかない。

***

図書館でまた新たに2冊借りてきた。

一冊目は来週の月刊ALL REVIEWSの課題本。幻想小説。『雲』(東京創元社)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I030122779-00



二冊目は、以前古本で買った愛読書と同じ著者の同じ傾向の本。『客船の世界史』(潮書房光人新社)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I029277612-00




以前買った方はこちら。
『豪華客船の文化史 増補』(NTT出版)
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000009410450-00

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ビデオ『サバイバー』は第二シーズンに入った。

2020年1月22日水曜日

ビデオ三昧だがネットショップの勉強もしている(つもり)



NETFLIXのビデオ『サバイバー』、17話まで視聴した。複数のストーリーラインを組み込み、大きな謎は解けるかと思うとまた新たな謎を呼ぶ。オーソドックスなサスペンスドラマだが、構成がうまいのか、途中で観るのをやめる気がしない。

第2シーズンまではABCの制作らしいが、第3シーズンはNETFLIXオリジナルらしいので、その間に差があるのか見てみたい。顧客行動の情報が制作にどのように反映されているだろうか。

NETFLIXのホームページを色々見ていると、商品の分類の仕方や検索の仕方に工夫が見られる。少し、分析してみたい。

ホームページを見ているうちに、見たかった映画『メッセージ』があるのに気づいた。『サバイバー』と並行で観ることにする。

***

でも、これでは本が読めないなあ。時間の使い方の交通整理をしなくてはならない。ビデオ鑑賞はiPadで(画面が綺麗)、夜だけにするか。

2020年1月21日火曜日

NETFLIXでのビデオ・ストリーミング視聴にはやはりハマる

先日の月刊ALL REVIEWS対談、NETFLIXに関するメルマガ巻頭言を書いた。一段落したが、今週中を目処にnote記事も書く予定なので、気は抜けない。

そのためにという大義名分のもとに、NETFLIXのベーシックコース800円に申し込んだので、『サバイバー』という、架空の米国大統領ものビデオを観始めた。昨夜からだが、さっそくはまった。全53話で、いま11話。

対談で楠木建さんは、いまや全盛のNETFLIXの敵は睡眠時間だけとおっしゃったが、そのとおり。睡眠時間を削って観ている。観(魅?)せるための小さな工夫も見て取れた。エピソード(話)間の時間間隔が短くなるように、続けて見る場合のエンドクレジットやコマーシャルの削除がされている。他の会社のビデオストリーミングを観ているとここが気になる(待ちきれない)ので、かなり有効な小技だ。

このビデオを観たり、対談のビデオを観たりして、一日を過ごした。

***

夕方、6時前に国際宇宙ステーションが南西から北東方向に南天を逆行した。方角と仰角が良く(45度くらいか)、はっきり見ることが出来た。なんとなく嬉しい。

その後、近所のスーパーに買い物に行き、帰ってきたら外猫Amちゃんに出迎えてもらう。食事後で眠そうである。高級車のボンネット上にいるのは暖かいから。


2020年1月20日月曜日

NETFLIXに加入してみた

『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』を最後まで読んだ。

230頁。NETFLIXはフリックスファイル(プログラム)で高度なマーケティング。一方ブロックバスターはスーパーボウルで派手な広告をぶっぱなす。

232頁。値下げ合戦ではNETFLIXの分が悪い。

245頁。2005年末。NETFLIXは無借金経営。契約者数は420万人。旧作タイトルレンタルで収益の大半を稼ぎ出している。ハリウッドのリリーススケジュールに左右されないビジネスモデル。株式時価総額では8億ドルリード。

260頁。ブロックバスター社は「トータルアクセス」(店舗とメールオーダーの融合)で強烈に巻き返す。
ただし、BSには悪影響(270頁)。

272頁。2007年。NETFLIXはインスタントビューイングで高品質なストリーミング・サービス開始。ポイントは、ビデオ鑑賞中の顧客行動の把握とそのデータの活用だ。これは電子書籍でもできそうなアイディアと私は思った。

289頁。NETFLIXはアルゴリズム公募で、新しいリコメンドエンジンを開発する。

302頁。ブロックバスターの株主筆頭アイカーンは経営幹部のアンティオコを解任する。もうおしまい?

319頁。後任の凡庸な経営者キーズの繰り出す手は皆時代遅れ。アイカーンはなぜこんな経営者を選んだのか?

326頁。NETFLIXのセットトップボックスRokuは好評。ストリーミングへの舵をいっぱいに切る。

335頁。08年秋。リーマンショック。この期に及んでもキーズはストリーミングやサブスクリプションサービスを軽視。人のことは言えない、09年秋に会社を退職した私も、旧態依然のビジネスモデルを信じていて、その後の仕事は儲からなかった(泣)

350頁。ヘイスティング、フォーチュン誌の特集記事で取り上げられて大満足。

***

NETFLIXの顧客サービスはどんなものか知りたくなったので、ベーシックコース800円で加入してみた。とりあえず『サバイバー』は面白いが、観たあとに何を言ってくるか楽しみだ。



『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』を読み続ける

(このブログは1月19日分なのでお間違いなく。日付は20日だけど。)

『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』を一生懸命に読み続ける。予定では、明日の午前中くらいまでに読み終える。その後、400字くらいの感想を書くつもり。昨日の月刊ALL REVIEWSのビデオも見直した。順調と思っていたが、伏兵が…。

マンションの防音工事の件で、理事会の冒頭、経過説明をしなくてはならなくなった。管理会社の担当者(ちありさん)に頼まれた。過去の資料を探して、メモを作った。16時から16時半頃まで説明。うまくいった。

予定が遅れたが、夕食には手間のかからないおかず(とんかつを買ってきた)にして、夕食後も読書。そのかいあって、200頁くらいまで進展。3分の2弱。

63頁。NETFLIX社の「アルゴリズム」の活用例。フリックスファイダーは多角的ビデオ検索エンジン。フィルムファクツは縦横にはられたリンク。ブラウズ・ジ・アイルはジャンルや顧客の好みに合わせた一覧集。ロングテールを支える。「検索」好きの私には答えられない話。

64頁。ロウ登場。オタクの扱いに慣れたビデオ店主。

111頁。シネマッチは優秀なレコメンドエンジン。

123頁。NETFLIX社はGAFAより前から業績をあげている。したがって日本の出版時についた「GAFAを超える最強ITUNES企業」という追加の副題はあたらない。

125頁。アンティオコはブロックバスターの凄腕経営者。もとセブンイレブン。でも、ビデオへの深い思い入れはないと見た。個人的意見。

128頁。マネージド・ディスサティスファクションという単語が出てきた。顧客の不満をなんとか丸め込んでおくこと。

163頁。ブロックバスターはNETFLIXと見た目のそっくりなWebサイトを作り上げる。でもアルゴリズムは真似できないだろうとヘイスティングスは冷静だった。コスト最適化とかマッチングとか市場調査とか。

164頁。ウォルマートのサイトは見た目すら真似できない。ださい。

169頁。ブロックバスターのウェブサイトがクラッシュするのを避けるため、コールマンはプログラマーとして採用されて出社した一日目から午前様。

その後もブロックバスターとNETFLIXの丁々発止(少なくともNETFLIX側はそう思っていた…)の争いが続く。

***

ところで、今朝の朝食で、昨夜広尾で買ってきたパンをいただいた。美味しい。写真は以下に。


2020年1月18日土曜日

『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』がテーマの月刊ALL REVIEWS対談は刺激的

今日のブログは、小学生の日記のようになるかもしれない。(いつもそうではないかという声も聞こえるが…)

朝は早起き。Jが早く出かけて、町内会の子供イベント(お汁粉会)の手伝いに行くためだ。

***

居住している集合住宅の全体に関わる補修の件で、管理員さんと話す。今年理事の当番が回ってきそうなので、これがメインの仕事になりそうだ。やらねば、と思うと気が重いが、主導権をもってあたれば楽しくやれるかも知れない。と強がり。

***

気晴らしに、予定外だったが、国会図書館に遊びに行くことにした。ソール・ライターの写真展とどちらにしようか迷ったが、雪も降りそうだし、ソール・ライターの得意写真の被写体、雪の中の人物になるのも一興かと屁理屈を付ける。なにより、国会図書館はコピー代以外はロハだ。安上がりにするため、昼食用のおにぎりも自分で作って持っていくことにした。

12時ごろ、国会図書館に到着。次の予定への移動までに2時間だけ時間がある。悪天候のせいか、いつもの土曜よりは空いている。

今回の目的は2つ。
(1)高遠弘美先生と中村真一郎大先生のかかわりの資料を探す。
その1。『中村真一郎読本』(水声社 2016年1月号)のなかの「遠望の先に 中村真一郎と私」のコピーを入手。
その2。『乳いろの花の庭から』(ふらんす堂 1998年)の実物を見る。コピーをもらう時間はなかった。造本がすばらしいので、また国会図書館に行くほうがいいかも。近所の図書館ではみつからない。
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000002717708-00
序文は中村真一郎が書いており、高遠先生を木村蒹葭堂に例えている。これはすごいと思った。羨ましい評価。

(2)故ホゥゴー政子さんの英語学論文を二つ、コピーで入手。彼女は高校、大学のクラスメートだが、論文の一つを見ると、ケンブリッジにもいたらしい。そのとき、エリック・ホゥゴーさんと出会ったのだろうか。論文自体は英語学の専門的なもので、読んでは見るつもりだが、理解を超える。

***

2時を過ぎたので、あわてて、月刊ALL REVIEWSの会場、西麻布のノエマスタジオに向かう。

到着は開演5分前。なんとか間に合った。今日は友の会会員以外にもたくさん観客がいらした。

課題本『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』は、かんたんに目を通しただけだったが、楠木さんと鹿島さんの話は明快だったので、助かった。「ビジネス書」はフランス文学書に対して「100分の3」の深みしかない、と楠木さんが冗談半分でおっしゃったが、そのせいではなく、やはりお二人の読みが深かったからというのが、正解だろう。





NETFLIXの戦略(戦術)は、顧客とのやりとりからビッグ・データを集め、「アルゴリズム」を駆使して、顧客へのリコメンドを強化するというもの。ライバルのブロックバスター社が金を使って話題作新作のビデオを大量に買い付けて、全国展開のビデオ店に配布するという、物量作戦をとったのに対し、旧作もリコメンドしリクエストの平準化をはかり、郵送することにより、倉庫の数が少なくてすむという、頭を使った作戦。
後には、顧客の喜ぶツボをおさえるような独自コンテンツも作り始め、これも大当たり。

現在はストリーミングでビデオを視聴させているが、その前からビジネスモデルとしては完成していると、楠木さん。鹿島先生の奥様もNETFLIXフリークらしい。

私も、NETFLIXではないが、数年前から連続モノのビデオドラマを、短期間に観る麻薬的楽しさに目覚めた。『HAWAII Five-0』や『高い城の男』、最近だと『ザ・グッド・ファイト』など、寝不足をいとわず数日で数十話を見る。途中ではどうしてもやめられない。

NETFLIXのサブスクリプションは無料お試し期間が昨年末廃止された。ベーシック800円、HD画面ならスタンダードで1200円なのだが、とりあえず一月くらいためしてみようかと思案中。どんなリコメンドが来るのかぜひ知りたい。

年金生活なので固定費を減らす作戦を実施中なので、ずっと見るとするなら、何か他を減らさねばならない。今日は不評だったケーブルテレビをやめるのが筋なのだが…はて…。

(ライブビデオを見直しながら書き足した、追伸 ここから。)
最初の方で、楠木さんが言及しておられた、もう一冊の「おもしろい」ビジネス書は、これ。
『SHOE DOG(シュードッグ)』(フィル・ナイト)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4492046178/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_i6XiEb6DNBENM

課題本『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』の良さは、経営を(もっと言えば哲学を)、本当に「考える」ための題材となりうる本であるということ、と楠木さんはおっしゃる。なるほど!

楠木さんのオンラインサロン「楠木建の頭の中」(有料)
https://lounge.dmm.com/detail/2069/


楠木さんの新刊本。
『室内生活──スローで過剰な読書論』 https://www.amazon.co.jp/dp/4794971575/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_.qZiEbQBRZ41R


ライブビデオを見直した。この対談で述べられた内容を百分の一も理解してなかったことが、判明。冒頭で「小学生の日記」と書いたが、まさにそのとおり。これから、本も真面目に(楽しく)読んで、より深い理解に努めたい。NETFLIXへの加入はその後だ。

もう午前2時になってしまった。寝よう。(追伸 ここまで)


***

帰ったら、お汁粉が待っていた。恥ずかしながら、美味い。



ついでに、国会図書館で食べた自作おにぎりの写真もあげる。(あげなくて良いという声も承知。)

とろろ昆布付き

2020年1月17日金曜日

『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』(新潮社)を読んで明日の月刊ALL REVIEWSの予習

昨日の心づもりでは、今日10時には『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』(新潮社)が地元図書館で貸出可能となると思っていた。今朝チェックしたら、まだだった。
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I029739009-00

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『物語 パリの歴史』を読み始めることにした。実際にパリに行く人と行った人にも、読みやすく書かれている。もっというと、パリの魅力が満載で、読んでいるうちにせつなくなってくる。

16頁。パリの古名はリュテチアと言うが、ラテン語の「泥」または「ぬかるみ」つまり「ルトゥム」に由来するという説があるという。
息子が半年居たアパートがあったマレ地区は、するとパリらしい場所なのだろう。

17頁。「パリシー族」が居たので、パリという名前がついたのだという。

23頁。ルテチア円形劇場跡は入ってみると、静かで気持ちの良いところらしい。
入口の前は何度か通ったが中には入らなかった。残念だ。この場所からは、当然『背教者ユリアヌス』が連想されるが、24頁にやっぱりその記述がある。我が意を得たりという感じ。えらそうだが。

30頁。ルーブルからオペラ・ガルニエまで歩いて20分。健脚ならパリは歩いて回るのが効率良いとのこと。
もし、また行けたら、そうしたい。

62頁。加藤周一がコレージュ・ド・フランスの招聘教授となったことがあるらしい。何を教えたのだろうか。

68頁。ポンヌフの写真が載っているが、これは高遠先生の撮影だ。同じ場所で写真を撮っているので、これまた懐かしい。69頁のヴォージュ広場の記述も懐かしい。そして、85頁のパンテオンのフーコーの振り子も…。

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そのうちに、『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』が届いたとメールが来たので、取りに行った。図書館は歩いて3分なのでこんなとき都合が良い。

NETFLIXがいかにしてライバル(大きな)のブロックバスター他をだしぬいて、巨大企業になっていったかを書いた本らしいと、少しだけ読んだ時点でわかった。しかし、その秘密はまだわからない。
ストリーミングで連続ドラマを一挙に観ることができるのが魅力というのだが、私にはAmazonプライムなども同じと思える。ここは明日、月刊ALL REVIEWSの対談で明らかになることを期待したい。

なお、連続視聴はたしかに魅力的だが、最近の経験(ザ・グッド・ファイト)からすると、他のことが出来なくなるという弊害がある。麻薬的魅力というべきか。まあ、映画も書籍もその魅力に溺れるという意味では同じかもしれない。

2020年1月16日木曜日

『物語 パリの歴史』(講談社現代新書)は明後日から読み始めますm(_ _)m

『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』をほとんど読み終えた。面白いところを「つまみ読み」。

150頁。ローマでは本屋がおおはやりした。そしてビブリオマニアへの揶揄もはやった。雄弁家で雄弁術の教授だったアウソニアスは4世紀の後半に、「文芸愛好家よ、あなたは本を買って本箱を一杯にする、それによって教養が高められ、学問が身についたとあなたは考えるのか?…」と風刺詩を書いたらしい。耳が痛い。

173頁。若き日の勝海舟は一揃い売価60両の蘭和辞書58巻を、年10両で借り出し、半年で筆写したが、10両を払えないため、残りの半年でもう一揃い筆写し、それを売って金を作ったという。きっと、辞書は頭に入ってしまっただろう(*^^*)

180頁。ツキディデスの『戦史』は巻子本にしたら長さ80メートルになっただろうという説がある。普通なら巻子本30本。著者の推測によると、巻子本は一巻12万円。すると『戦史』は360万円か?金持ちが買ったので大丈夫だっただろうとの話。

とすると、耳が痛いどころの話ではなくなる。

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高遠弘美先生の『物語 パリの歴史』(講談社現代新書)が届いた。おもしろそうだ。懐かしい場所の写真もたくさん載っているようだ。早く読みたいが、明後日の月刊ALL REVIEWSの対談の課題本が、明日しか手に入らなさそうなので、こちらが優先。『物語 パリの歴史』はその後、ゆっくり読もう。

その後図書館から連絡が入り、『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』ももうじき読めるようになるそうだ。どうしようか。嬉しい悲鳴。

2020年1月15日水曜日

『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』(出版ニュース社)は楽しい本

昔の読書はどうだったのか、という興味で最近借りてきた本2冊。
『読むことの歴史 : ヨーロッパ読書史』(大修館書店)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000002897513-00

『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』(出版ニュース社)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000003994091-00

どちらも面白そうだが、取り付きやすそうな後者から読み始める。著者の箕輪成男さんは2013年に亡くなっているが、東大出版会に勤務していたが後に出版学者となった。



129頁。前三世紀にアレキサンドリア図書館で初めて本のカタログを作ったのはカリマコスという人だそうだ。元祖カタログの分類内容は以下の通りだったとある。
1 叙事詩とその他劇以外の詩
2 劇
3 法律
4 哲学
5 歴史
6 修辞
7 医学
8 数学
9 自然科学
10 その他

134頁。ギリシア人は愛書家ではなかった。アリストテレスの蔵書は700冊。これ、意外。

140頁。キケロの手紙を見ると、アッティクスという出版者が登場する。商売としてでなく、キケロ他の本を出版していた。
142頁。アッティクスに近い人物を歴史の中で探すと、ウィリアム・モリスや本阿弥光悦、アルダス・マヌティウス、毛晉などが挙げられるそうだ。
このあたり追っかけてみたいところ。

多少飛ばし読みしながら、半分以上読んだ。

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午後、YouTubeで『日曜美術館・長谷川等伯』を見た。先日、『松林図屏風』を見てきたので、この番組で言わんとしているところがよくわかった。本物の威力はすごい。
https://youtu.be/SLY9hoqqPBE

その後、車の点検とタイヤ交換。嫁入り前にきれいにしてやったという感じ。

2020年1月14日火曜日

『日米交換船』は昔話だけでなく世界の未来をも語っている

『日米交換船』、そろそろ終りに近い。

9頁。この本の材料は、4回の鼎談と、黒川さんが外務省外交史料館(*)で調べた1万頁の資料だそうだ。外交史料館はちょっとおもしろそうだ。

(*)https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/index.html

295頁。黒川さんの書いた部分。2001.9.11と真珠湾攻撃の類似性を述べていて、ドッキリした。イスラムと日本の留学生たちの置かれた立場も似ていると述べる人もいるのだとも。

316頁。旅券を持たないで米国にいた人々。阿部行蔵牧師、平岡養一、竹久千恵子…

319頁。南博は日本に帰らない。日本が本当の民主主義になるには天皇制がない社会になる必要があるとも述べた。大山郁夫も帰らない。現在の米国の意図は日本の民主革命だが、将来帝国主義的アメリカの政策に反対したら民主政府はすぐに倒されるだろう…。

320頁。石垣綾子も国吉康雄もイサム・ノグチも帰らない。イサム・ノグチは日本国籍を持っていないが、志望して強制キャンプにはいった。

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Jのスマートフォンをauから格安SIMの会社に変えようと動き始めた。まず、持ち越せないポイントを使ってAmazonで買い物。今使っているのは壊れかけているポットの新しいのと、安いコーヒーミルを注文。数百円ポイントが余ったので、『北米体験再考』(鶴見俊輔)を古本で購入手配。

乗り換えには手数料がかかるが、5000円弱の月額料金が1000円強になる予定なので、2ヶ月で手数料はチャラになる。

とにかく固定費を減らすのが肝心。

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頑張ってこんな書斎が欲しい。多分無理。
ノエマスタジオ(鹿島先生の書庫の一部でもある)

2020年1月13日月曜日

『古本屋散策』(論創社)の実物を確かめたらどうしても欲しくなり購入注文した


『日米交換船』を読み続ける。

179頁。横浜に帰ってきて、取り調べを受けると、「脱船者」がかなりいた。「めりけんじゃっぷ」系、つまり、船乗りとして米国に行き、港でそのまま降りてしまったひとたち。旅券無しで米国をうろうろできた。国境をきにしなかった最後の世代。
ここを読んで、考えてみると、昔のヨーロッパとか、いまのEUの状況からして、歴史上普遍的な人々だろう。

194頁。鶴見俊輔がはじめて米国に行った時乗ったのは氷川丸。その後浅間丸にも乗った。川崎汽船の貨客船でにも乗ったことがあるという。

196頁。渋沢財閥の「日本図書館」のために鶴見祐輔(父親)が渡米したとある。竹内辰治(関西学院の教授)というひととニューヨークで本を集めていたという。この話はよくわからないので、少し調べたい。

226頁。1960年に岸信介が安保条約を延長したことで、ソ連が刺激され、キューバ危機の原因となったという説。これは西春彦(元外務次官)の『回想の日本外交』に書いてあるという。この本は図書館で予約した。

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『古本屋散策』、昨日やっと借りることができた。今日、目を通してみた。

この本の資料性の高さに感激したので、自前で買うことに決めた。税込みで5280円。先日ALL REVIEWSの忘年会でいただいた図書カードと、町内会の事務作業を手伝ったご褒美の商品券をあわせて払うことにした。ブックファーストで受け取れるようにインターネットで手配\(^o^)/

参考:鹿島先生の書評
https://allreviews.jp/review/3784

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年賀状は今日で全部書き終わった。あと、もし必要なら寒中見舞いにする。

2020年1月12日日曜日

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト 』を観ると「斤投げ」をやってみたくなる

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト 』の第3シーズン、最終話を残すのみ。第4シーズンは今年制作されるのだろうが、とりあえずこれで最後になるので、もったいなくて観るのをやめている。

主役の一人、弁護士のダイアンは、その生き方も興味深いキャラクターだ。趣味として合気道その後斤投げを始める。合気道は精神の集中と安定のためらしかったが、斧投げとは……

斧投げを始めた頃、「レジスタンス」と称し、反トランプ、反共和党の地下組織もどきにも加わる。ということは、現状への怒りが為せる技か。米国のリベラルが感じているいらだちをうまく表現していると思う。

斤投げバーというものがあるのは、映画などで知っていたが、このビデオでダイアンの斤投げ体験が詳しく描写されており、興味が湧いてきた。カナダ発祥らしい、日本にはまだ輸入されたばかりらしい。30分3000円くらいだとか。機会があればやってみたい。ダイアンは、「マイ斤」も買い込んでいる。

ファーストレディ(?)も夫の横暴さを相談に弁護士事務所に接触するために出てくるなど、おもしろいビデオだ。

日本のリベラルのストレスを発散させるようなドラマはないものか。

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図書館に行き、以下の4冊を借りてきた。ドゥマゴ賞受賞作の『古本屋散策』は10月に申し込んで以来三ヶ月たって、やっと手に入った。おとなりのA市の図書館からやってきたらしい。これは延長できないので、2週間で読み終えなくてはならない。

なお、売上に貢献するには、新刊で出たばかりのときに図書館にリクエストを出すべきだとわかった。近くの図書館にない本は、購入してもらえるらしいので。







2020年1月11日土曜日

『日米交換船』(新潮社)によると鶴見俊輔はアフリカでグリップスホルム号から浅間丸に乗り換えた

『日米交換船』を読み進めた。168頁まで。


交換船として使われ、鶴見俊輔が乗ったのは、ニューヨークからロレンソ・マルケスまでが「グリップスホルム号」、ロレンソ・マルケスから横浜までは、「浅間丸」だったそうだ。浅間丸の名前は知っていたが、グリップスホルム号は知らなかった。(または、少年時代に知っていたが忘れていた。)

Wikipedia や、『豪華客船の文化史』(野間恒 2008年 NTT出版)(書誌)で見ると、浅間丸とグリップスホルムは大型船にディーゼル機関を載せる初期の例であったらしい。グリップスホルムが先だろう。



浅間丸は航空母艦に改装されようとしていたが、終戦前に、輸送船として使われているうちに、潜水艦の雷撃で撃沈された。

グリップスホルムはスウェーデン船籍で米国にチャーターされていたが、戦後はドイツに売却され、最後はイタリアで1966年に解体される。

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どちらも豪華客船ではあったが、交換船としての使われ方は、当時の日米の政治体制に左右された。たとえば、食事の良し悪しや、食事内容に階級差別があるか否か。

昭南(いまのシンガポール)に着くと、鶴見俊輔と姉の和子は官邸で叔父の鶴見憲(後に陸軍中将格)の接待を受ける。久しぶりの美食だっただろう。

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午前中は主治医のK内科に行き、定期の診察。最近、血圧高めで、次回まで朝の血圧を今より頻繁に測って報告するよう言われた。下手をするとまた薬を飲む羽目に陥りそう。

午後は、Jの手伝いで、子供向けお汁粉会用の大納言小豆を買い出しに行く。6キロも買い込んだ。重い。やっとの思いで、コミュニティセンターに届ける。小豆は値上がりしている。6キロで8000円。数年前なら6000円程度だった。

2020年1月10日金曜日

『松林図屏風』(長谷川等伯)は泣きたくなるほど素晴らしかった

国立博物館に行き、国宝の『松林図屏風』(長谷川等伯)を観てきた。国立博物館は通常の展観なら、70歳以上無料(免許証など年齢の確認できるものが必要。ここ大切)。




朝食、掃除、入浴を済ませ、12時頃上野公園に着いた。瀬戸内の食べ物即売の「せとうちグルメフェス」をやっていた。


牡蠣に心惹かれたが、無視して、一路国立博物館へ。構内に入りまず、トーハクくんにご挨拶した。





「高御座」とか言うのも、別途展示していて、こちらは何歳でも無料で見学できるそうだ。でも90分待ちなので、やめて、『松林図屏風』の部屋に直行。


ここだ。2階の第2室(国宝室)。



全体を見た後、細部も見る。この松の根は、等伯が最後に直して失敗したところかしら。
(出典:『等伯(下)』(安部龍太郎 2015年 文春文庫)の385頁。)



ともかく、全体を通じて、迫力がすごい、空気感がすばらしい。感動。


他の展示も駆け足で観た。ねずみにかんする特別展示が楽しい。なかでも気に入ったのがこれ。





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帰りに、記念品を買おうとしたが、もっともほしいと思ったミニチュアの屏風は、6600円なのであきらめる。


かわりに、変形の絵ハガキを買った。


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帰りは、新宿のIデパートにより、特売の布団カバーを買う人におつきあい。ごほうびに、6階の蕎麦屋で、天せいろを食べさせていただいた。海老天が大きくてしかも美味い。蕎麦も良質。



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本日は1万1千歩あるいた。疲れた。でも等伯はよかった。泣きそうになった。13日までの特別展観なので、お出かけの方は早めに。

2020年1月9日木曜日

『ザ・グッド・ファイト 』の第2シーズンエピソード9まで観た(*^^*)

ビデオを観ようと早起きしたが、ちょうどTwitterで、「5:55から国際宇宙ステーションが東京上空を仰角53.3度、-3.3等級で通過します 」という情報を得たので、ベランダで見物した。よく見えた。方角(東から南へ)が良かった。ビデオも撮ったが、スマホではあまり大きくは撮れなかった。工夫して、ブログに掲載できるようなものを撮りたい。

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『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト 』の第2シーズンエピソード9まで観た。

おかげさまで、他のことが何も出来ない。年賀状を6通書いたのみ。

いまのところシーズン3まで観ることが出来るのだが、明後日くらいには全部観てしまいそう。

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このようなツイートがされていた。自分の校正した書評も上位にランクインしている。うれしい。



2020年1月8日水曜日

『ザ・グッド・ファイト 』、シーズン2のエピソード4まで観終えた



『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト 』は第1シーズンを観終わり、第2シーズンに突入、それもエピソード4まで観てしまった。こうなると米国の法廷での争いの様子がわかってくる。そして、弁護士が米国社会では大きな役割を持ち、生活のあらゆる場面で、争いというよりは交渉の主役となっているのもわかる。報酬もたくさんもらっている。

10年以上前に、M大学の幹部に法科大学院設立の話をよく聞いたが、「将来日本も米国のような訴訟社会になるので、卒業生は引っ張りだこになる」というのが趣旨だった。残念ながら、日本はまだそうなっていない。これからそうなるのかも、わからない。しかし、日本の社会が成長せず、かえって退歩しているように見えるのと、この件はどこかで関係していそうな気がする。


ドラマでは、女性やマイノリティ(つまり有色人種やユダヤ教徒)の弁護士がたくさん出てくる。そして、CBSの傘下で作られているので、リベラル色が強い。トランプ政権の批判もどんどん直接のセリフで出てくる。この点は米国のテレビ局は(全部ではないが)エライ。

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年賀状を5通書いた。のこりは15通。松の内は過ぎたが、気にしないで明日以降また書く。

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ALL REVIEWSのツイートで、「歴史に残る名書評、名時評 その1 永井荷風×谷崎潤一郎」という、鹿島先生のコラム記事が紹介されたのを読んだ。『三田文学』が紹介されている。これで思いついたが、国会図書館に行って、この雑誌に収録され埋もれている書評や評論を発掘して、OLD REXVIEWSに掲載するという名案を思いついた。近いうちに調査に行ってみたい。

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これからレバノンでのゴーン元会長の記者会見が始まるが、日本のテレビ局で直接放映するところはあるのだろうか。『ザ・グッド・ファイト 』のなかの、詐欺師とその娘の弁護士アシスタントとの葛藤を思わせる。

2020年1月7日火曜日

ドラマ『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト 』はいまのところ非常に気に入ってます

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト (吹替版)』を9話まで観てしまった。シーズン1は10話までだから、今日中には観終わるだろう。

登場人物のそれぞれが、なんらかの問題を抱えながら、「リベラル」な弁護士事務所で丁々発止のやり取りをし、外部と戦っていく。この点では、以前好きだったドラマ、『Hawaii Five0』と似た雰囲気がある。

悪者とは言え、相手を殺める『Hawaii Five-0』にくらべ、法廷での攻防が主なので、安心して観られる。そして『Hawaii Five-0』は「コノ」がいなくなったので、観るのをやめている。

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ともかく、ビデオドラマのいけない点は、続けて観てしまうので、読書やシゴトや睡眠の時間がなくなることだ。

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『日米交換船』はあとがきと鶴見和子さんの記事を読んだ。「交換」の後に乗った日本の船(浅間丸)では、米国からの船の乗客が平等に扱われていたのに対し、急に身分による差別待遇が始まる。その後の日本と米国の行く道のチガイの典型を、彼らはみてとる。

ところで、交換船のことは、謎に包まれて記録も少ないと言うが、加賀乙彦の小説には『錨のない船』という交換船を描いたものがあるという。図書館で検索してみたが、たしかにあった。次はこれを読むかも知れない。

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夕食は、七草粥。食べ終わって、一時間半でまた空腹になったが、胃腸を休めるという本来の目的にてらすと、好ましいことなので、我慢して寝ることにしよう。

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懸案事項のひとつ、免許更新まえの高齢者講習の申込みをしてみた。通知ハガキには、すぐ講習の予約をとれ、と書いてあったが高をくくって一ヶ月以上ほったらかしていた。今日電話したら、なんと5月まで予約がいっぱいで、6月でないと空いていないと言われた。5月が誕生日で免許は6月X日までに更新しなければならない。あせって、6月の早い日付で予約をした。

交渉の相手が、かなり居丈高で、内心は腹が立ったが、あとで面と向かって文句を言ったほうがよかろうと、おとなしく電話を切る。私のような耳の遠い年寄りからの電話が多くて、対応に余裕をなくしておられたのかも知れない。

2020年1月6日月曜日

ビデオのストリーミング・サービスは便利だが、観すぎてしまい、寝不足で体に悪そう。

昨夜寝る前にたまたまついていたTVで、『ザ・グッド・ファイト』というドラマをやっていた。横目で観ていたが、徐々に引き込まれ、全部と言っても、第1話のみ40分強。第2話以降も観たいが、もちろんTV放送でだと来週以降続いていくわけだ。シーズン1で、3年ほど前に作られたものらしい。

もしやと思い、検索してみると、なんとAmazonプライム・ビデオでシーズン1からシーズン3まで観ることが出来るのに気づいた。寝床に移って、iPadで観始めたら、やめられず、第3話まで観てしまった。そして、寝坊した今朝以降も第5話まで観た。しばらく前の『高い城の男』と同様にハマってしまった。




アメリカではこのような法廷ドラマが人気あるようだが、私にはあまり馴染みがなかった。でも、これはおもしろい。テンポの良いドラマに、トランプ政権の批判をからませているところが売りなのだろう。

引退しかけた弁護士ダイアンが、南仏の150万ドルの家を買おうとしたが、詐欺に騙されて、預金を全部失う。そこでやむなく、新しい事務所で働きだし、アシスタント(というのがあるのですね)の若者、実は詐欺師の娘と、新たな事務所の同僚と協力しながら、法廷で大活躍する。必ずしも正義の味方ではないが(弁護士ならあたりまえか)、トランプ政権による言論の自由の圧殺には敢然として戦う。

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おかげさまで、読書は進まなかった。一行も読んでない。年賀状は7通書いた。車の点検とタイヤ交換の予約はとった。

2020年1月5日日曜日

そろそろ早起きの癖をつけたい

そろそろ正月気分は薄らぎ、当面片付けるべきこととやりたいことが頭に浮かんでくるようになった。どちらにせよやらなくてはならない、と思うと億劫になるので、面白そうなのでやるという風に考えたい。

(1)クルマの名義変更
(2)免許更新前の高齢者講習
(3)Jのスマホを格安SIMに変更
(4)国立博物館で長谷川等伯の『松林図屏風』を見に行く
(5)ソール・ライター展に行く
(6)覆麺と国会図書館ツァー

うーん。面白いことばかりではないか。

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早起きして、年賀状の続きを書く予定だった。早起きした。これは証拠写真。午前5時6分。



でもつい、YouTubeでフリッツ・ラングの『メトロポリス』を観てしまった。これも『ニーベルンゲン』の次くらいに面白かった。ただ、現代に通じるストーリーだったので、ちょっと重たい感じだった。

(YouTubeの『メトロポリス』。 https://youtu.be/Z8lh4HRwYCk  )

現代と言うよりは、2026年の世界という設定なので、今後こうなってしまうのではないかという恐れ、まさかそうはならないと少し前までは思っていたのに、ひょっとすると全くこの通りになってしまうのではという言いようのない怖さがあふれる。フリッツ・ラングは預言者なのだろうか。

この映画は、手塚治虫に影響を与えていると思う。

『ニーベルンゲン』もそうだが、無声映画と言いながら、音楽がついていて、効果が素晴らしい。それと俳優のオーバー気味の演技を、監督がうまく駆使して独特の世界を作り上げる。それで、やや長過ぎる上映時間中まったく飽きない。

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年賀状はまた明日朝に書こう。