2020年4月19日日曜日

『銀河帝国の興亡(ファウンデーション)』は未来予測の参考書になるか?

コロナ禍後の世界を予測するのはまだ早いが、気分転換にはなるので、A. C. クラークやアシモフの本を出して少しずつ読んでみた。クラークのは気宇壮大すぎて、今の気分ではついていけない気がした。アシモフのほうが少なくとも、「人類」の未来を語っているので、1万年後の話ではあるが、ついていける気がした。



積読解消になるので、『銀河帝国の興亡』7冊を読んでみることにする。正確には40年前から少しずつ読んではいた。しかし複雑な筋で登場人物も巻ごとに入れ替わるので、内容は正確には覚えていない。やはり積読本。

せっかくなので、Internet Archiveで英語版も冒頭だけだが見ようと思い、捜した。

大ベストセラーだったので、いろいろな版が借り出せる。なるべく古そうで、しかも印刷がなるべく鮮明なのを捜した。
これなど良さそうだ。



後で重版がかかったときアシモフが書き添えた序文(本文より序文のほうが文章がやさしい)がおもしろい。キャンベルのすすめで最初の3巻を書いた後、30年ほど経った後4巻以降を書くときの話。1981年にダブルデイ社の辣腕編集者が、もう小説は書きたくない、百科事典をひっくり返しながらひきこもってノンフィクション(科学解説本)を書くほうが楽だとごねるアシモフを説得する。前渡金(アドバンス)も15倍以上出すと。当時の5万ドなので大きい。さすがにアシモフも書く気になる。



この話はどこかで前に読んだことがあると思ったら。
以前読んだ『 I.ASIMOV 』に書いてあった。464頁。
https://hfukuchi.blogspot.com/2016/12/blog-post_7.html



ところで、『銀河帝国の興亡』で起きた災厄は原子力発電所の爆発やそれをもきっかけとする反乱(?)だった。滅亡する帝国の文明の成果を後代に保存するために、「ハリ・セルダン」が「心理歴史学」を駆使して銀河系の両端の辺境に性格のちがう惑星国家を設置しておくという話だったような気がする。災厄後の復興はどのようなものだったかという観点で読み直してみたい。

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Internet Archiveは著作権が切れていない書籍も、貸し出しという形でだれでも読めるようになっている。物理的な本は古本などで購入しているのだろう。保有する本の冊数分が貸し出し対象だ。資金があればこんなことが出来る。日本でもどこかでやって欲しい。ブックオフみたいなところが金をクラウド・ファンディングで集めてやらないだろうか? どこでもいいので、やって欲しい。国会図書館は流石に無理だろうが。

P.S. 上記の版本は私が借りているので、あと13日間読めません。他のを借りてください。

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