2020年8月19日水曜日

頼山陽の生涯はある意味理想的、放蕩から克己その後読書執筆三昧。

まずは『サンセット・パーク』。ポール・オースターの作品のなかでは、華やかさのない地味な記述がめだつ。何人かの主人公(?)が出てくることになっているが、「マイルズ・ヘラ―」の物語が64頁あたりまでで一旦終わる。

彼は写真を撮ることがすきなのだが、物語を読むと、登場人物がスチール写真に写された人物のように、動きがなく感情も乏しく思えてくる。

次は「ビング・ネイサン」とやらの話になる。切りが良いので、ここでストップした。

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『頼山陽とその時代』を読む。中村真一郎先生が、頼山陽の生涯をうまく要約している頁が、第一部のなかの62頁。大詩人と讃えられる寸前に亡くなってしまったのが残念だ。

  1. 放蕩。山陽は病気からの解放を目指し、遊びの結果を詩文に綴る。
  2. 克己。放蕩を3年間我慢し精神を自由にし自分を支配する儒者的訓練。
  3. 読書執筆三昧。超人的努力で書籍を読み執筆も続ける。

64頁。随園袁牧(清代の文人)に学ぶ。袁枚にはA.ウェイレーの評伝もある。

66頁。自由な女性観。女性詩人たちも解放されている。新しい対等な男女関係。なぜか、このことは明治期になって薩長の田舎漢の古い考えのために一挙に後退してしまう。(と中村真一郎先生は嘆いている。)

この後、第二部からは、頼山陽の周りの人々の記述に入る。まずは父春水から。

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疲れたので、Internet Archiveに行って、本を借りて遊ぶ。2冊、面白そうなのを発見。



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