2020年8月25日火曜日

映画『我等の生涯の最良の年』を研究する人が『サンセット・パーク』に描かれたが……

朝起きして『頼山陽とその時代』を読み進める。

143頁。
第三子、鴨崖(1825〜1859)、通称、三樹三郎。青年時代の山陽に似る、早世したためより不運な生涯と言えよう。昌平黌を退学、その後しばらく勤王攘夷活動をして死刑になる。牢獄内でも果敢な法廷闘争をしたため。木崎好尚『頼三樹伝』は国会図書館DLにあるが、インターネット公開はされていない。

子供時代から悪ガキ。しかも母親は甘やかしていた。

146頁。
山陽門下には実は開明的官吏もいた。

147頁。
齋藤竹堂(詩人)面白い詩を書く。この人につきかなりな脱線。

155頁。
鴨崖の北海道旅行(途中仙台で竹堂方に逗留)。

158頁。
晩年の山陽の利殖術がすごい。三樹三郎が長生きしたらこうなったか?

160頁。
死刑。

3つの世代論、春水(寛政)、山陽(化政)、鴨崖(嘉永安政)。山陽は単なるイデオローグと捉えられ、今は名声が失墜している。3世代は明治、大正、昭和に似ている。歴史の意志!

***

窪田般彌の『物語マリー・アントワネット』(白水社)を読み始める。鹿島さんのサマースクール第三回の予習用。

マリー・アントワネットの不幸な結婚生活、フェルゼンとの恋、デュ・バリー夫人の悲惨な最期とそれを招いたルイ15世の天然痘による死。ルイ16世は決してボンクラではない……

物語と銘打ってあるだけあって、面白く読める。72頁まで進んだ。

***

『我等の生涯の最良の年』をAmazonPrimeVideoで観た。『サンセット・パーク』で取り上げられていたため、冒頭だけと思ったのだが、引き込まれて全部観た。長い。3時間弱だが、飽きない。商業映画だが戦争の無意味さをかなり良く捉えている。1947年封切りだから、まだ当局もうるさくなかったのだろう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%91%E7%AD%89%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B6%AF%E3%81%AE%E6%9C%80%E8%89%AF%E3%81%AE%E5%B9%B4

***

出版不況の克服策を考えようと、小田光雄さんのブログなどを見始める。




0 件のコメント:

コメントを投稿